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記事2004年7月13日 1942号 (7面) 
東初協結成70周年式典と東京地区教員研修
東初協に都知事から感謝状
私学教育の実践テーマに研修
 第四十一回日本私立小学校連合会東京地区教員研修会が六月四日、東京都府中市の明星小学校(清水正人校長)で開催された。開会に先立ち東京私立初等学校協会の結成七十周年記念式典が執り行われ、記念功労表彰のほか、東京都知事から協会に対して感謝状が贈られた。
 平野吉三会長(啓明学園理事長)は「(現在五十二校の東初協は)ささやかな団体ながら確かな七十年のあゆみを続け、行政からも認められるに至った」とあいさつ、またいかに私立学校が一つになって教員を育て合い、交流を深めるかが重要だと研修会の意義を述べた。
 この日、七十周年記念功労表彰されたのは田中司・元理科部主任(立教小学校)、木村隆・元学校劇部主任(成城学園初等学校)、上田智子・元家庭科部主任(文教大学付属小学校)、大谷一途・生活科部主任(慶應義塾幼稚舎)の四人。このほか永年勤続者二十一人への表彰も行われた。
 研修会は「21世紀における私学教育の実践」をテーマに十九の授業が公開され、十六の研究部会で活発な意見交換が行われた。(近く詳報)
 このうち生活科部会では、明星小学校独自の総合学習「くぬぎの時間」で二年生の児童が「畑のお世話」か「ヤゴ救出」を選択した授業を参観。授業研究後の分科会「最近の子ども」グループでは、佐世保の同級生殺害事件も話題にのぼった。けんかの質が変わった、幼くなって人間関係が築けない、保護者はわが子だけに注目する、などの最近の子どもについての印象を交換したうえで、「すぐ保健室に行きたがる児童にどう対応すればいいか」との新任教師の問いかけに対して、先輩たちが多様な視点を提示するとともに具体的な対処法をアドバイスした。

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