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記事2004年6月23日 1937号 (9面) 
新校長インタビュー (105) ―― 白百合学園中学・高等学校
校長 荻原 豊子氏
人類社会に奉仕できる人間を
宗教教育と外国語教育支えに


 白百合学園中学・高等学校(荻原豊子校長、東京都千代田区)は「キリスト教精神に基づいた世界観と倫理観をもって神のみ前に誠実に生き、人類社会に奉仕できる人間の育成」を教育目標に掲げ、この目標の具体化のために「従順」「勤勉」「愛徳」の三つの文言を校訓としている。
 荻原校長は三つの校訓をこう説明する。
 「『従順』とは、正しいこと、よいことに自分の意志を合わせて、これを実行すること。『勤勉』とは正しいこと、よいことのために心を込めて自分の時間を使うこと。『愛徳』とは自分にしてほしいことを人にも行い、受けることより与えることに幸せがある≠アとを実践する優しい心を培うものです」と。
 同校では高校を卒業する十八歳時にこうあってほしいという願いを込めて『白百合生十八歳の姿――キリスト教の教えに基づいて人類社会に奉仕できる人間を目指して――』を、生徒と保護者に渡している。これを構成している柱は@宗教性A校訓B世界性だ。
 同校を支えている教育は「宗教教育」と「外国語教育」だ。朝の朝礼から一日が始まる。これによって生徒たちは心が落ち着き、静かに授業に入ることができる。宗教の授業など、学園生活のさまざまな場面で愛と奉仕≠フ心をはぐくんでいる。
 「外国語教育」は同校創立当初から英語とフランス語の二カ国語を学ぶようにしている。
 「この英語とフランス語の二カ国語を学ぶことができるのは、特色ある試みではないでしょうか」と荻原校長。
 論文の書き方教育にも力を入れており、各種コンクールに積極的に応募し、受賞している。
 ボランティア活動にも力を注いでおり、現在ではちよだボランティアセンター≠ニ連絡を取り、地域でできるボランティア活動を生徒に紹介している。また有志の生徒が福祉施設を訪問し、お年寄りとの交流などを行っている。
 「宗教の授業では、聖書をもとに行い、自分で自分の心を育てる力をはぐくむよう指導しています。中高時代は、『自律心』を養うことを大切にしたいと思います」
 荻原校長は生徒たちの将来に期待をかける。

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