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記事2004年5月23日 1933号 (3面) 
高校の国際交流 海外へ修学旅行私立623校
同時テロなど影響 参加生徒7%減少
 文部科学省は五月十二日、平成十四年度の高校等(高校・中等教育学校後期課程)における国際交流状況等を公表した。
 同省の調査結果によると、海外へ修学旅行に出かけた高校数は延べ、公立で五百七十三校(実数で五百五校)、私立で六百二十三校(同四百三十六校)を数えた。現地で地元の高校と交流を持った学校は公立で三百三十四校、私立で二百四十三校あった。
 中学校の段階で海外に修学旅行に出かけている学校は公立の場合、わずか三十二校に過ぎない。私立は延べで百十六校、実数では百一校。
 高校の海外修学旅行参加延べ生徒数は、公立が九万八百六十七人、私立が九万二千百十九人、合わせて十八万二千九百八十六人だったが、前回調査(平成十二年度)と比べ参加延べ生徒数は七・一%の減少となった。平成十三年九月に米国で同時多発テロが起こったことが国際交流の大きなブレーキとなったようだ。それでも公私立合わせて修学旅行に出かけた相手先国は二十五カ国を数えた。
 一方、外国の学校と姉妹校提携を結んでいる学校は、八百九十四校(延べ数では千七百七校)で、延べ数では前回調査と比べて九・八%増加していた。提携先は四十四カ国。私立高校等の場合、提携先国で最も多いのが(1)オーストラリア、次いで(2)アメリカ(3)ニュージーランド(4)カナダ(5)韓国――の順だった。
 わが国から外国へ留学(三カ月以上)する生徒数は、前回調査と比べて四・五%、研修旅行(三カ月未満)は一五・四%それぞれ減っていた。外国から受け入れた留学生は前回調査と比べて三・一%増えていた。英語以外の外国語の開設状況については、私立高校等の場合、二百二十一校で二十二の言語が開設されていた。最も多いのは(1)中国語、次いで(2)フランス語(3)朝鮮・韓国語(4)ドイツ語(5)スペイン語が多かった。

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