日本私立大学団体連合会（会長＝安西祐一郎・慶應義塾長）は三月三十日、都内で定時総会を開き、私立大学の教育・研究の質的向上のための交流促進に関する事業など十六年度の事業計画、予算、任期満了となった安西会長の再任などを決めた。
　同連合会は、私立大学の振興を推進する重要な課題について、私立大学側の共通見解を取りまとめるなどして、国の文教政策にかかわる私立大学側の要請・統一見解決定に関する事業を継続して行っていく。私立大学に関わる補助金などの要求と配分方式の策定に関する事業も、これまでと同様、公正な競争基盤確立の観点から、科学技術創造立国・教育立国実現に果たす私立大学の役割、公的資金の配分が国の政策として明確に位置づけられるように対応していく。また、私学研修福祉会主催の私立大学の教育・研究充実に関する研究会の企画・運営に参画するなどして、全私立大学における教育・研究の質的向上を図る交流促進を今年度も引き続き行う。さらに、四月十七日に二十周年を迎えるため、国立大学法人始動の今年度は、記念事業を通じても、改めて私立大学の存在・その意義を広く広報していく方針だ。