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記事2004年4月13日 1930号 (7面) 
学校教育への期待 経営者研修会で加藤氏講演
東京都私学財団
 財団法人東京都私学財団(酒井笳搦亦キ=東京女子学院中学高校長)は二月二十六日、同財団で「企業人からみた学校教育への期待」をテーマに、経営者研修会を開催した。講師は開成学園理事長で、富士電機ホールディングス株式会社取締役会長の加藤丈夫氏。
 加藤氏はまず企業と学校の相互理解の不足という視点から「学校と企業がそれぞれ実態を理解し、教師が企業で働く体験をできる機会を多くつくりたい」と提案した。
 また、企業が直面している課題として、(1)国際化(2)情報化(3)多様化の三点があるとし、このうち国際化については「今後は国際的なルールに沿って仕事ができる人が求められている。この意味での国際的ビジネスマンが不足している」と指摘した。また、多様化の点については「商品の値段を下げながら、客のニーズにどう応えていくかが問題だ」と述べた。
 また、企業が求める人材として、ゼネラリストからスペシャリストへという視点から「専門分野で深く知識を有している人」を挙げた。さらに、「高い志を持ったリーダー」も求められているとし、この資質として向上心、正義感、倫理観などを挙げた。
 学校としては、(1)子供の問題は大人の問題(2)子供のいいところを見つけて育てる――ことを問題意識として持っていることが大切だとし、「2010年にどのような学校でありたいかを考え、学校の魅力づくりを考えなければならない」と述べた。

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