二月二十七日、都内で東京中小企業家同友会の就職合同説明会が開催され、来春卒業予定の大学生・専門学校生など約二百人が訪れ、特色ある中小企業約五十社の経営者らから、会社説明を受けた。
　都道府県ごとの中小企業家同友会は、このような合同企業説明会を随時行っている。東京では、昨年二百人を超える学生が、説明会をきっかけに同友会の加盟企業に就職した。
　今の時期に行われる説明会では、出席者の多くが就職活動を始めたばかりということもあり、会場に訪れるとまずは、入り口で配られた参加企業の紹介パンフレットを読むところから始める。案内役に促されて、参加企業の幹部が持ち回りで相談役を務める相談コーナーへやってくる学生たちも「どの会社に話を聞きに行ったらいいのかすらわからない状態」（参加企業役員）が多く、本来は、各企業から説明を受けるはずの時間を準備に費やしているのが現状だ。
　このため、全国三万七千社の中小企業が加盟する中小企業家同友会全国協議会では、全国の共同求人参加企業の求人情報を一覧できるサイト「ＪＯＢＷＡＹ」を一月に開設、各学校の就職担当者に、就職課のリンク集に加えるなどして、学生がより効率よく活動できるように活用してほしいと呼びかけている。
　同サイトには、現在のところ約四百三十社約二千件の求人情報が寄せられており、三月末には参加企業は七百社、総求人数は三千を超える見込み。これらの企業情報・募集要項はすべて無料で検索でき、オンラインで直接応募もできる。各地で行われる合同企業説明会の告知もあり、常に最新の情報を得ることができる。
http://www.jobway.jp