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記事2004年3月3日 1926号 (7面) 
父母負担軽減 経常費補助の増額要望
愛知、秋田で私学振興大会
 秋田県私学振興大会では、私学六団体が経常費助成の一層の増額などを要望、また、愛知県では私学振興を図る会および私学振興懇話会を開催、懇話会では私学振興議員連盟関係者を招き、私学の教職員らと懇談した。
秋田県私学
私学教育に高い評価
幼、中高、専各関係者が振興大会


 秋田県私学連合会(江畠清治会長=国学館高校長)は昨年十一月二十七日、秋田市の秋田ビューホテルで私学の幼、中高、専修学校各種学校に子供を通わせている保護者および教職員ら約五百人を集めて、第二十二回秋田県私学振興大会を開催した。
 あいさつに立った江畠会長は、同県の学校教育に果たしている私立学校の役割を深く自覚し、「私学教育の充実と発展を図るために頑張る」と述べた。また、来賓として鈴木洋一・秋田県議会議長は同県の私学の教育を高く評価した。
 大会では、私学六団体から要望事項の説明が行われた。要望の要旨は次の通り。
 【秋田県私立中学高等学校協会】@施設・設備および特色教育に対する助成の充実。また、経常経費助成の増額による父母の教育費負担の軽減を図ることA生徒急減に対応する公私立高校間の適正な生徒収容についての十分な配慮など【秋田県専修学校各種学校協会】@即戦力の職業ならびに実生活に必要な能力を育成し、教養・知識・技能の向上を図るとともに、学校運営費補助の充実A大学入試の資格を付与された専修学校高等課程指定校に対する教員の資質向上のための研修費補助など【秋田県私立幼稚園連合会・同私立幼稚園PTA連合会】@幼稚園に二人同時に在園している第二子園児に対して「すこやか子育て支援事業」の対象になることの要望など【秋田県私立中学高等学校連合会後援会】@経常的経費二分の一助成を達成し、教育費父母負担の軽減を図ることA授業料軽減補助率を県立並みの一〇〇%補助など【秋田県私学連合会】@(財)秋田県私立学校教職員退職金財団に対する一層の配慮など。
 また、大会では「句会の愉しみインターネット時代のことば遊び」と題して佐藤裕之氏が講演した。

愛知県私学
教育振興を県政の柱
私学振興図る会など教職員、父母参加


 愛知県私学協会(大谷和雄会長=桜花学園理事長)および愛知県私立中学高等学校父母の会連合会(渡邊一正会長)は昨年十二月一日、名古屋市のホテルキャッスルプラザで愛知県私学振興を図る会および私学振興懇話会を開催した。会場には私学の校長・教職員および同父母の会役員ら約五百人が集まった。
 主催者を代表して大谷会長は、同県の私学助成が全国でトップレベルにあることに対し神田真秋・愛知県知事や小林秀央・愛知県議会議長らに謝意を表した上で、「本県の生徒の三分の一は私学が受け持っている。私学は建学の精神の下に改革に対応した立派な教育を行っている。これが私学の特徴と思っている」とあいさつした。
 渡邊会長は「教育の向上を目指している私学に対して助成費の配慮をお願いする」と力説した。
 これに対して、来賓の神田知事は私学の、教育に果たすべき役割は大きいとし、「教育は県政の重要な柱の一つで、教育の充実に一層努力していく」と決意を表明した。
 小林議長はあいさつの中で「教育環境の充実を目指す」と強調した。
 続いて、堀越克明・日本私立中学高等学校連合会長と池田隆・全国私学父母の会長が、それぞれ中央情勢報告を行った。このうち、堀越会長は中央教育審議会の状況、地方分権改革推進会議で審議されている補助金などについて言及した。
 また、平野幸久・中部国際空港株式会社代表取締役社長が「中部国際空港セントレアの現状と課題について」と題し講演し、平野氏は「二〇〇五年二月開港予定の空港『セントレア』は、三千五百bの滑走路を持ち、二十四時間いつでも離着陸できる」などと紹介した。私学振興議員連盟会員を囲んでの私学振興懇話会は、和やかに行われた。

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