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記事2004年2月3日 1923号 (2面) 
中高連が平成15年度調査報告書刊行 生徒数1.0%の増加
私立中の入学志願者数9.4%増
高校は減少、充足率79・6%に
 日本私立中学高等学校連合会(堀越克明会長=堀越高校長)は、このほど『平成十五年度調査報告書』を刊行した。それによると就学人口が減少する中で私立中学校の生徒数は、前年度に比べて一・〇%増えていたが、一校当たりの平均生徒数は三百五十一人となり、前年度に比べて約六人減少していた。一方、高校の生徒数は前年度比二・七%(三万四百六人)減少、一校当たりの平均生徒数は前年度から約二十五人減り八百四十七人となった。

 この調査報告書は、同連合会の活動の基礎資料にと昭和三十七年以降、毎年実施している「私立中学高校実態調査」をまとめたもの。
 それによると私立中学校に関しては、休校中の学校を除く活動校六百六十八校(うち中等教育学校前期課程九校)を対象にしているが、その内訳は男子校一五・六%、女子校三六・〇%、共学校四八・五%、男子部・女子部〇・六%。一校当たりの学級数は九・七学級で前年度と同数だった。
 私立中学校の生徒数は、二十三万四千六百六十六人で前年度に比べて二千三百五十五人増えていた。学則定員に対する充足率は七六・六%で、前年度と同率だった。男女共学別の定員充足率は、男子校九一・五%、女子校六七・七%、共学校七七・九%、男子部・女子部校一〇四・六%で、依然女子校の苦戦が目立っている。定員を充足している学校は全体の三一・七%(二百十二校)だった。
 入学状況に関しては、入学定員が前年度に比べて〇・一%増にとどまっていたが、入学志願者は前年度比九・四%増え三十三万五千六十七人となり、そのうち八万百十八人が入学した。前年度に比べて三・九%の増加で、八万人台の入学者数は七年ぶりのこと。
 一校当たりの本務教員数は一九・二人で前年度と変わらなかった。本務教員一人当たりの生徒数は一六・六人で前年度に比べて〇・三人の減少。
 一方、高校(全日制課程)では活動校千三百七校(うち中等教育学校後期課程五校)が対象。
 千三百七校の内訳は、男子校一一・五%、女子校二七・三%、共学校六〇・四%、男子部・女子部校〇・八%だった。
 一校当たりの平均学級数は二三・四学級で前年度に比べて〇・四学級の減少。生徒数は百十万六千六百七十九人で前年度からは約三万人の減少。
 学則定員に対する充足率は七九・六%で、前年度に比べ一・九ポイントの低下。
 男女共学校別充足率は男子校が最も高く八四・四%、次いで共学校八三・五%、男子部・女子部校が七七・二%、女子校六九・一%の順。定員を充足していた学校は全体の二〇・八%(二百七十二校)。学科別の定員充足率は普通科が八二・〇
%、商業科が六二・三%、工業科が七七・七%、家庭科が七九・〇%、その他の学科が七三・八%という状況。入学状況に関しては、入学者は前年度に比べ一・五%減少していた。入学志願者は同三・一%の減少。
 教職員数は本務教員が微減、兼務教員が微増していた。

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