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記事2004年2月13日 1924号 (7面) 
新校長インタビュー (97) ―― 二松學舍大学附属高等学校
校長 金子 茂氏
温故知新、知行合一
基礎学力、人格の涵養


 二松學舍大学附属高等学校(金子茂校長、東京都千代田区)の新校舎は平成十年竣工、斬新な建物はひときわ目を引く。
 同校は創設者三島中洲氏が「東洋の学問・道徳・文化の確立」を理想として、「温故知新」(人類が獲得してきた英知に学ぶ)、「知行合一」(学ぶことは行うこと)を建学の精神に掲げている。
 「本校の目標としては、一つは生徒が勉強の習慣を身に付け、基礎的学力を伸ばすこと、二つには自律的な人間として人格を涵(かん)養(よう)することです」
 金子校長は毎週水曜日、校長訓話を行っている。最近、講話で校訓「仁愛、正義、弘毅、誠実」を座右の銘にし、誇りを持って学校生活、日常生活で実践してみたらどうか、生徒たちに呼び掛けた。
 「一番多感な青少年の時期は潜在的能力を持っていますから、切磋琢磨しながら学力を伸ばすことが大切です。そして勉強する習慣を確立してほしい。その努力は必ず成果となって表れてくると思います」
 生徒に対する期待は大きい。「人生には各時期に適順性があると思います。高校生の時期は高校生としてふさわしい、この時期にやるべきことをしっかりできる生徒になり、そして、他人を思いやる気持ちを大事にしてほしいのです」。
 金子校長は「カバディ」の日本連盟の理事として普及にも携わっている。このスポーツは、インドやバングラディシュで国技として発達し、南アジアを中心に普及しているスポーツ。二松學舍大学チームは日本初のチームで、クラブでは一番古い。金子校長は国際審判員の資格を持つ。カバディのバイブルとされている『Modern Coaching In Kabaddi』(『カバディ―ルールと戦術―』プラサド・ラオ著)を翻訳、これは日本ではカバディの唯一の手引書となっている。
 「教育は人づくりです。先生方のコンセンサスを得ながらいろいろ決めていきたいと思います。私は先生方の後押しをする役目も担っています」
 金子校長は二松學舍大学でも「健康スポーツ」の講義と実技を週二回受け持っており、多忙な生活を送っている。学生時代は長距離の選手で活躍した。

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