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記事2004年2月13日 1924号 (7面) 
経営の安定に良質な教育を 生徒収容、振興予算対策を協議
東京中高協理事長校長会
高校生徒就学計画達成へ
都教委が教育ビジョン示す
 東京私立中学高等学校協会(酒井竕長=東京女子学院中学・高校長)は一月十五日、東京・市ヶ谷の私学会館で平成十五年度第二回理事長・校長会を開催し、十六年度高校生徒就学計画と生徒募集、および十五・十六年度私学振興予算などについての報告が行われた。

 酒井会長はあいさつの中で、高校生徒就学計画、私学への公費負担、「東京都教育ビジョン」などについて述べた。
 酒井会長は、十五年度の高校生徒就学受け入れ実績が二万五千五百四十四人だったこと、および十六年度の高校生徒就学計画については私学の受け入れ数が二万八千七百人であることを報告した上で「十六年度都内就学計画数の確保を図っていきたい。今後、公私連絡協議会では十七年度からの中長期計画について検討を始めるが、協会としては私立の教育資源を活用し、私学の良質な教育を提供することが経営基盤の安定につながることを主張していく」と述べた。
 また、昨年十二月に東京都教育委員会が発表した「東京都教育ビジョン中間まとめ」については、「これは『二十一世紀の東京ひいては日本の創造的発展を担う人間の育成を目的』としているが、私学にとっても重要な内容を含んでいるので、今後情報を提供していく」と報告した。
 来賓の中澤正明・東京都生活文化局私学部長は、私学は建学の精神の下で特色ある教育を行い、教育界をリードしてきたと高く評価、また高校生徒就学対策について、「公私連絡協議会での合意の達成のために、入学者が定員に満たない場合は二次募集を行う配慮をお願いしたい」と要請した。
 報告事項の中では、實吉幹夫・同協会総務部長は「台東地区中高一貫六年制学校」(十七年開校)の最近の動向について報告、「都立白鷗高校の併設中学が行う百六十人の募集については、まずその一割の十六人を特別枠として募集した後に一般募集を行うことにしている。選抜方法については、一般入試を行った上で不合格者に対して特別枠募集すればいいのではないか。いまこの点で論争している」と言及した。

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