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記事2004年2月13日 1924号 (7面) 
安藤知事 私学振興への意欲表明
教育費の公私格差是正決議
宮崎県私学振興大会
 宮崎県私立中学高等学校父母の会連合会(今村桂次郎会長)は昨年十一月二十二日、宮崎県宮崎市・日向学院中学校・高等学校ドンボスコ記念館で第二十二回宮崎県私学振興大会(宮崎県私立中学高等学校協会など後援)を開催した。
 あいさつに立った今村会長は、私学は建学の精神の下に特色教育や、創造性、個性をはぐくむ教育を行っているとした上で、「私学としての役割がますます重要になっており、努力をする必要がある」と述べた。
 また添田昌邦・同協会長(日南学園理事長)は「私学の建学の精神は教育に対する父母の情熱に支えられているので、これに応えていかなければならない。保護者が負担する教育費の公費支出では四―五倍の公私間格差がある。これでは私学を希望する生徒にとっては、就学の機会が差別されている」とあいさつした。
 これに応えて、安藤忠恕・宮崎県知事は、人づくりは国の根幹にかかわることで、時代の変化に対応できる意欲を持った人材が望まれているとし、「私学は優秀な人材を輩出している。本県としても私学の役割を考えて、私学振興に取り組んでいきたい」と祝辞を述べた。
 また米良政美・宮崎県議会議長の祝辞を代読した永友一美・副議長は「議会としても私学振興と個性豊かな人材育成に全力を挙げて取り組む」と強調した。
 大会では「私立学校の健全な発展と教育条件の公私立間格差の是正を図るため、私立中学校及び高等学校への助成制度の一層の充実・強化を図ること」「私立学校就学者の父母負担を軽減し、教育の機会均等に資するため、公私間の学納金の格差に相当する教育費を必要経費として認定するよう税制上の措置を図ること」「生徒募集計画については、公私共存の原則に立った生徒確保を推進するとともに、そのための諸施策の確立を図ること」――この三点を採択した。
 また、昨年十月に学長に就任した住吉昭信・宮崎大学長が「新しい宮崎大学の姿」と題して記念講演を行った。
 文化活動や体育活動で優秀な成績を収めた生徒、指導者、団体も表彰された。


大会では生徒への表彰も行われた

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