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記事2004年12月3日 1962号 (7面) 
経常費補助を拡充
防災、防犯対策も積極的に
静岡私学4団体で大会
静岡県私学父母の会連合会など静岡県内私学四団体が主催する私学振興推進大会が十月二十八日、静岡市の静岡県コンベンションアーツセンター(グランシップ)で開催された。主催は同連合会のほか、静岡県私学協会、静岡県私立幼稚園PTA連合会、静岡県私立幼稚園振興協会。
 主催団体を代表して、宮下ちづ子・静岡県私立幼稚園振興協会長は県内二百三十七の私立幼稚園に、園児の約七〇%が在園していることを紹介、「私立幼稚園では建学の精神を生かしながら、幼児の心を育てる教育の推進に努め、幼児が人間として生きるための力を育成している」とあいさつした。
 長谷川了・静岡県私学協会副会長はあいさつの中で「私立高校の保護者負担は公立の四・三倍となっており、保護者負担軽減が最大の課題である」とし、「私学は公教育の一端を担う責任と重さを理解し、県民の期待に応えるように全力を尽くしたい」とあらためて意欲を示した。
 来賓の鈴木雅近・静岡県副知事からは「県としては、質の高い教育ができるように、私学振興施策の充実と、できる限りの支援をしていく」と激励のあいさつがあった。
 大会では「教育費に係る公私間格差を早急に是正され、私学の経営基盤の安定を図るため、国・県による『私立高等学校等経常費助成費補助金』のさらなる充実を図ること」「私立幼稚園、私立小・中・高等学校の施設設備の充実改善について、私学自身の努力も限界があるため、幼児、児童・生徒及び地域の安全確保に対し、適切かつ実効ある防災・防犯対策を実施すること」「国の三位一体財政改革により、私学振興に係る国庫補助金等について全国で議論されているが、如何なる場合も、静岡県私学教育の質の低下を来さないよう私立学校振興関係補助制度を、国は勿論、県及び市町村においても引き続き堅持すること」 ―― の三点を決議した。

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