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記事2004年12月23日 1964号 (2面) 
第三者評価の責任者ら集め研修会
評価員の役割など研究
短大基準協
短期大学基準協会(川並弘昭会長=聖徳大学短期大学部理事長・学長)は、東京・文京区の文京学院短期大学「島田依史子記念館」で、十一月三十日にALO(第三者評価連絡調整責任者)研修、十二月一日に評価員候補者研修を相次いで開催した。
 評価員候補者研修の開会のあいさつで、坂田正二副会長(広島文化短期大学理事長)は「短期大学関係者自らが、短期大学基準協会をつくり、短期大学の第三者評価を行うことを通じて、新しい教育文化をつくり出そうとしている」と話し、短期大学教育の将来が第三者評価、ひいては評価員やALOの活動にかかっていることを示唆し、参加者を激励した。
 研修では米国西地区の基準協会で四年制大学・コミュニティーカレッジ双方のコミッショナーを務めるバーバラ・ビーノ博士が、米国のアクレディテーションの目的と、ALOと評価員の果たす役割や意義を説明した。
 米国で長年アクレディテーションにかかわってきたビーノ博士は「仕事に対する考え方は、アクレディテーションを通じて得たもの」だとして、第三者評価活動にかかわることが、教育・研究活動すべてに影響を与えると、重要性を強調した。
 さらに評価基準のあり方について「よりよい高等教育の実現のため、常に発展・進化させなければならない。基準を上回る実績を挙げる教育機関が増えれば、基準そのものがより高いレベルに発展していくのは必然だ。評価機関はよりよい実践を目指すため、短期大学に対する要求を追加し、基準を変更していくことになる。従って第三者評価は長期的に見ると、すべての短期大学が、より高い質と新しい期待に応えていくためのプロセスだと言える」と述べた。
 講演後は、評価システムの準備に携わった委員らが、同協会が行う第三者評価の概要をはじめ、ALOや評価員の果たす役割、実務の詳細な解説を行い、全国の短期大学から集まった計約八百人のALOと評価員候補者は、来年度からの評価に備え熱心に聞いた。
(近く詳報)

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