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記事2004年12月23日 1964号 (7面) 
国、地方の役割明確に
教育費を必要経費に認定
宮崎県私学振興大会
 宮崎県私立中学高等学校父母の会連合会(今村桂次郎会長)は十一月十三日、宮崎市の宮崎県立芸術劇場で第二十三回宮崎県私学振興大会(宮崎県私立中学高等学校協会=添田昌邦会長、日南学園理事長など後援)を開催した。大会は役員退任者感謝状贈呈、文化・体育活動表彰、生徒・父母の意見発表、記念講演など、盛りだくさんの催しが行われ、盛り上がった大会となった。
 今村会長は私学を取り巻く環境は厳しいが、独自の建学の精神で特色ある教育を行っているとし、 「私学の役割はますます重要になってくる」とあいさつした。添田会長はあいさつの中で、二十一世紀の教育はこうありたいという議論について国や地方の役割をはっきりさせるべきだと強調し、「安藤忠恕・宮崎県知事は教育が一番だとおっしゃっている。もっとも大切なのは、生徒一人ひとりを大事にすることは私学の伝統だということです」と述べた。
 意見発表では、生徒を代表し宮川真一君(宮崎第一高校電気科三年)が「高校生では珍しい二級ボイラー技師国家試験に合格、立派な人間になりたい」と発表、赤木優希さん(日南学園高校普通科二年)は国際交流で学ぶことが多かったことなどを発表した。
 大会では「私立学校の健全な発展と教育条件の公私立間格差の是正を図るため、私立中学校及び高等学校への助成金制度の一層の充実・強化を図ること」「私立学校就学者の父母負担を軽減し、教育の機会均等に資するため、公私間の学納金の格差に相当する教育費を必要経費として認定するよう税制上の措置を図ること」 「生徒募集計画については、公私共存の原則に立った生徒確保対策を推進するとともに、そのための諸政策の確立を図ること」の三点を決議した。
 また、「『石井のおとうさんありがとう 岡山孤児院石井十次の生涯』完成によせて…輝く子供たちの未来のために」と題し、社会福祉法人石井記念友愛社の児嶋草次郎理事長が記念講演した。

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