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記事2004年12月13日 1963号 (9面) 
教育費負担の軽減、拡充訴え決議
教職員、父母らが私学振興で決起
宮城県私学父母連 経常費の1/2助成促進
結成35周年記念し振興大会
教育費の父母負担公私間格差の是正などを求めて、各県等で実施されている私学振興大会は教職員、父母らが一堂に会し、盛り上がりを見せている。宮城県では私立小・中・高校経常費二分の一助成の促進など四点を決議した。また、福島県では私学四団体が運営費補助の充実などについて、三点を決議した。一方、東京都では各支部に分かれての私学振興拡充支部大会が実施された。

 宮城県私立小中高等学校父母連合会(飯岡智会長)と宮城県私立中学高等学校連合会(松良千廣会長=常盤木学園理事長)は十月二十七日、宮城県仙台市・宮城県民会館で、宮城県私立小中高等学校父母連合会結成三十五周年記念 第二十七回宮城県私学振興大会(全国私学父母の会など後援)を開催した。
 主催者父母側を代表して、飯岡会長はあいさつの中で「われわれが私学助成のあり方を認識し、また(父母ら)千六百人、加盟校が(私学助成に)感謝をする趣旨で開催していることを忘れないようにしたい。私学に入りたい子供が、教育費が公私間で違いすぎるために入ることができないことがないような環境をつくる必要がある」と強調した。
 主催者学校側を代表して、松良会長は「子供が私学を自由に選べるようなシステムにしたいという願いがある。私学助成四十二位(高校生の一人当たりの経常費補助単価)の不名誉を返上し、元気いっぱいの宮城県にしたい」とあいさつした。
 これに応え、来賓として浅野史郎・宮城県知事は祝辞の中で三位一体の改革などを説明した上で、「私学助成のランキングが相当プレッシャーになっている。私に対する厳しさ、期待も大きくなる。県議会の役割も今まで以上に大きくなると思う。一生懸命やらせていただく」と述べた。
 大会では「私立小・中・高等学校経常費二分の一の助成の達成を促進する」「私学に対する国庫補助制度の堅持及び充実強化を推進する」「耐震・老朽等による校舎等の新増改築事業に対する助成の充実強化を推進する」「生徒減少期の今日、私学における安定的収容の確保を図る」――この四点を決議、決議文が浅野知事に手渡された。
 また、気仙沼女子高校と東陵高校の吹奏楽の合同演奏が行われ、大会に華を添えた。

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