日本私立大学協会（大沼淳会長＝文化女子大学理事長・学長）は、十月二十七日から二十九日の三日間、東京・品川の高輪プリンスホテルで、平成十六年度大学経理部課長相当者研修会を開催、全国の私立大学から四百人近い経理部課長が集まり、私学経営を巡る諸問題について学んだ。
　一日目は、小出秀文事務局長が高等教育政策を巡る動向と私学振興の諸課題について、政府予算・税制改正対策などにつき、報告・解説。
　続いて、日本私立学校振興・共済事業団の西井泰彦私学経営相談センター次長が、競争的環境における私立大学の現状と経営課題について講演を行い、経営困難への事前対応など克服すべき課題などについて話した。
　二日目は、文部科学省高等教育局私学部の浅田和伸参事官が、「私立大学の当面する諸課題」として講演。
　少子化、規制緩和、国立大学法人化、経営困難な法人問題などがあり、厳しい状況ではあるが「これをチャンスというとらえ方もできる。今こそ私学は、国公立大学にまねできない、画一的でない、より多様な特色ある教育を打ち出すべきだ」と話した。