青森県私立高等学校父母の会連合会（倉光重会長）は十月十六日、青森県八戸市の八戸市公会堂文化ホールで「第二十回青森県私学振興大会」（後援＝青森県私学協会、全国私学父母の会、日本私立中学高等学校連合会）を開催した。大会スローガンは「創造性豊かな人間教育は私学でこそ」「私学教育の充実と父母負担の軽減」。
　主催者を代表して、倉光会長は私学を取り巻く環境が厳しさを増していることを挙げた上で、私学教育の振興と父母負担の軽減をモットーに従来の私学助成のより一層の充実を切望した。
　来賓として、三村申吾青森県知事、山内和夫青森県議会議長らが次々とあいさつ、建学の精神に基づく特色ある私学教育を実践していることを高く評価した。
　大会では「私立高等学校経常費二分の一助成の早期実現を要請する」「校舎等新増改築事業に対する特別助成の早期実現を推進する」「生徒減少期に入った今日、従前以上の公私協調による安定的収容を図る」――この三つを決議した。
　記念講演では、梅本正行・犯罪予防相談センター理事長が「現在の高校生をとりまく環境」との演題で講演した。梅本氏は建物の防犯診断や、窃盗やストーカー犯罪の対策などに精通しており、これまで、かかわってきた犯罪の具体例を挙げながら、防犯の大切さ・予知防犯を訴え、人々に危機管理意識を高揚し、啓発している。
　なお、生徒の発表では、千葉学園高校バトン部のバトン演技、光星学院高校空手道部の演武、および八戸聖ウルスラ学院高校のヴァイオリン独奏が行われ、日ごろの成果を発表した。