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記事2004年11月13日 1958号 (3面) 
記念式典、学園祭、コンテスト、入学式 ――― 私学の多彩な行事
新校舎落成で祝賀
【和洋九段女子中高校】

 和洋九段女子中学・高等学校の校舎落成記念式典・祝賀会が十月十六日、同校の体育館で行われた。新たな第一歩を踏み出した。
 名言實校長は式辞の中で、最新の施設・設備が整った地上三階、地下二階の講堂・体育館・プールが完成したことを報告し、「校舎は生徒にとって重要な役割を果たしています。生徒はこの校舎を思う存分活用し、百七年の歴史と伝統に魂を入れてほしい。生徒はそれを成し遂げる力があります」と述べた。
 田村謙治・和洋学園理事長は「今回の校舎が完成したことで、学園の施設設備がほぼ完了しました」と報告し、あいさつした。
 同学園は創立以来「和魂洋才」の理念の下に、この理念を発展させ、現在では校訓を「先を見て齊(ととの)える」と定めている。この校訓の基に、賢明で奥ゆかしい女性の育成のために、(1)進学指導の強化(2)国際化教育の推進(3)教育相談の充実(4)情報教育の充実(5)自主活動(研究)の展開(6)英語指導の充実――この六項目を重点項目とし、日ごろの活動を充実させている。
 同校はこれを機に気持ちを新たにし、一層同校の教育の充実と発展に心血を注いでいく方針だ。
「煌」テーマに藤村祭
【藤村女子中学高校】

 藤村女子中学・高等学校(江原美規子校長、東京都武蔵野市)は九月二十五、二十六の両日、同校で「煌(きらめき)――光の彼方へ――」をテーマに藤村祭を実施した。体育館では箏曲部、トワリングバトン部、新体操部、ダンス部、器械体操部などが演技や演奏を披露した。展示会場では各部活動の成果を発表していた。中学生はそれぞれの授業や学年の旅行で学んだこと、経験したことを「中学生の部屋」で作り上げていた。
 同校は「心身ともに健全にして、知・徳・体の調和のとれた個性豊かな女子教育にあたる」を建学の精神に掲げ、「躍動する藤村 未来はこの手に」を合言葉にさまざまな活動にチャレンジしている。その成果がスポーツで表れた。
 今年の「アテネオリンピック」には宮嵜多紀理さん(高飛び込み・卒業生)、藤丸真世さん(シンクロ・卒業生)、石坂真奈美さん(器械体操・在校生)、大島杏子さん(器械体操・在校生)の四人が、日本代表として出場を果たし活躍した。
 藤村祭は保護者の見学が多いことで知られている。自分の子供の発表、あるいは来年同校を受験する子供の保護者たちが訪れ、生徒の演技発表を見て感動を共有している。
デザインコンテスト グランプリは池田さん
【杉野学園】

 第四十二回全国ファッションデザインコンテスト(主催=財団法人ドレスメーカー服飾振興会、学校法人杉野学園、後援=文部科学省など)が十月二十三日、東京・目黒区の目黒雅叙園で開催された。第一部(作品制作の部)文部科学大臣賞(グランプリ)に池田裕一さん(石田あさきトータルファッション専門学校)が輝いた。
 次代を担うジュエリーデザイナーを養成するため、昨年から第三部(ファッションジュエリーの部)を新設し一層の充実を図った。回を重ねるごとに応募者の増加、レベルの向上がみられ、多くの才能豊かな人材を服飾界に送り出し、デザイナーの登竜門として実績が評価されている。
 応募総数は第一部が四千九百八十三点、第二部が七千六十五点、第三部が五百九十点となっている。ファッションデザイナーでドレスメーカー学院名誉院長の森英恵氏、ドレスメーカー学院長の二宮柊氏ら十人が審査に当たった。
通信課程 秋季入学式開催
【日本美容専門学校】

 日本美容専門学校(網蔵卓爾理事長、山本一哉校長、東京都新宿区)は十月五日、同校で平成十六年度秋季入学式を行った。通信課程三百二十人が期待に胸を膨らませて入学した。
 当日は出席者全員の氏名が読み上げられ、学生による宣誓が行われた。網蔵理事長は祝辞の中で、現在までに三万五千人余りの卒業生を送り出しているとし、「活躍している卒業生に共通しているのは、(1)全員美容が好きであること(2)かな感性が備わっていること(3)しっかりした基礎があること(4)ける能力を持ち、自己研さんに努めていることが挙げられます。美容を通じて広く社会に貢献していることで成功していると思います」と述べた。
 来賓の小池晴二・武蔵野美術大学理事長は「人との触れ合いを大事にしてほしい。学校は先生や友達ができる大きな場である。『美の実践者』として誇りを持って勉強し、基礎基本を確実に身につけることが大事です」と祝辞を述べた。

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