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記事2004年1月3日 1921号 (11面) 
新校長インタビュー (94) ―― 創価中学校
校長 松永 誠氏
21世紀の指導者育成
人間性豊かな健康な英才


 「『平和』を目指し、社会に貢献できる二十一世紀の指導者を育てること、これが創価教育です」と松永誠・創価中学校長は言い切る。松永校長は創価高校でその教育を一期生として受けた。
 創価中学校(東京都小平市)は創価高校と一貫教育の中で「健康な英才主義」「人間性豊かな実力主義」の教育方針で社会に有為な人材を育成する教育を行っている。
 創価高校への進学にあたり、中学三年に行われる「研究発表会」がある。三年生一人ひとりが興味・関心のあるテーマについて高校の教師の前で八分間、自分の意見を発表するものだ。そのために中学一年生では生徒が行きたい国、住んでみたい国について夏休みを利用して調べる、二年生では自分が行きたい時代に、新聞記者として調べ歴史新聞をつくる、三年生では「尊敬する人に会おう」というテーマで、地域の著名人に実際に会って感想をまとめるものだ。
 「中学生時代は人生にとって基礎となる時期です。いろいろと体験させるためにさまざまな取り組みを行っています」
 その一つが、社会で活躍している同校の卒業生を多数招き、自分の将来像を考えさせ『未来』を見せるために講演をしてもらう。東京・代々木のオリンピックセンターを会場に一泊研修で行う。また、創立者を顕彰しに世界中からの多くの著名人が来るが、生徒との懇談の機会を設け、『世界』の一流の知性に触れる。生徒は『社会』の動向に関心を持つためにも新聞を読み、声の欄に投書する。昨年は一般紙に百十五回、声の欄に掲載された。
 「『未来』『世界』『社会』に触れさせ、生徒の学びの動機を高め、自信をつけさせることが大切です」
 自信をつけさせる一つの方法で、同校が考えていることは、生徒全員が英検の準二級を取得するシステムだ。
 「英検や漢検などを取得していることは、自信になると思います」
 ディベート全国大会で中学・高校でダブル優勝が夢と松永校長。
 「中学時代は生徒にモチベーションを高める教育が大切です。創価一貫教育の六年間で一生涯の友情を築き、学ぶことで自分を鍛え、平和に貢献できる人材に育ってほしい」と期待をかける。

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