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記事2004年1月3日 1921号 (11面) 
静岡県私学振興大会に2、500人参加
私学振興補助金確保を
教育費の公私間格差を是正
子供たちの安全確保施策など決議

岡本会長

 平成十五年度静岡県私学振興推進大会が昨年十一月十一日、静岡市・静岡県コンベンションアーツセンターのグランシップで私立幼稚園・小学校・中学校・高校生の保護者や教職員二千五百人が集まって開催された。主催は静岡県私学父母の会連合会、静岡県私学協会、静岡県私立幼稚園PTA連合会および静岡県私立幼稚園振興協会の四団体。

 主催団体を代表して、岡本肇・静岡県私学協会長(静岡県西遠女子学園中学高校長)はあいさつの中で、私学が学習、スポーツ、就職などあらゆる分野で頑張っていることを評価し、「教育はどのような教育をするかその中身や、またどのような条件を整備するかということが問題だ。ぜひ、私学に力を貸してほしい」と県や県議会に訴えた。続いて、宮下ちづ子・静岡県私立幼稚園振興協会長は、子供の一人ひとり、生きる力をつけさせる環境の重要さを指摘し、「父母に子育ての喜びを与えられる、私学ならではの心を尽くした教育を手を携えて実践していく」と力強くあいさつした。これに対して、小野健吾・静岡県議会副議長は「子供に社会性、正義感、倫理観を身につけさせることが大事だ。各私学が特色ある教育を行い、教育に果たしている役割は大きい。本県は私学振興を重要課題の一つとし、できる限りの支援をしていきたい」と応えた。
 また、橋本嘉一・静岡県総務部長も「私学振興に努め、できる限りの支援をしていく」と述べた。
 大会では「教育費の公私間の父母負担格差を早急に是正するため、私立幼稚園、小・中・高等学校に対する経常的経費補助のさらなる充実を図っていただきたい」「東海地震が切迫していることから、園児、児童・生徒の安全を確保するため適切かつ実効ある安全教育施策を実施していただきたい」「国の三位一体の改革により私学関係国庫補助金が縮小されることになっても、静岡県には引き続き私立学校振興補助金の確保を図っていただきたい」――この三点を決議した。
 また、石川嘉延・静岡県知事が「静岡から世界が近くなる日」の演題で記念講演し、この中で静岡県の持つ力を評価し、「これからは日本の歴史と文化を冷静に振り返ってみて、良いものを取り入れていくことが必要だ」と述べた。

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