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記事2003年9月3日 1902号 (9面) 
新校長インタビュー (83) ―― 駒澤大学高等学校
校長 浦 敏之氏
行学一如の精神で
生徒のニーズに応え受験コース設置


  駒澤大学高等学校(東京都世田谷区)は昭和二十三年、「行学一如」(生きる営みは、学道の継続であり、学ぶことと日々の行動は一体という考え)を建学の精神に掲げ、駒澤大学の付属高校として設立された。男子校として出発し、平成七年度から男女共学を実施している。平成十六年度から新制服になる。
 浦敏之校長は「生徒のための学校、本校の教育を受けてよかったと思うような学校を目指す」と言い切る。
 そのためには日常の生活指導を充実させることを中心に、(1)生徒全員に進路について目的意識を持たせ、一人ひとりきめ細かな指導をすること(2)大学進学後、中退者をゼロにするような指導をすること(3)部活動を盛んにすることこの三つを目標にした。
 同校では卒業後、駒澤大学への進学を希望する生徒については、優先入学制度がある。現在、同大学へは七五〜八〇%の生徒が進学しているが、他大学への進学者も増えているという。
 「今年の一年生から他大学を目指す生徒のために『受験コース』を設け、生徒のニーズに応えるようにしています」
 一年次では、「仏教」を学校設定科目として授業に取り入れ、徳育を充実させ、人間教育を充実させている。特に数学と英語には力を入れている。
 二年次以降は進学コースと受験コースに分かれ、進学コースは高校生として必要な学力を養うと同時に駒澤大学への推薦入学を目指す。受験コースは一クラス編成とし、その中で文系と理系に分かれる。選択科目を大幅に設け、個々の進学に対応した少人数制の授業を実施している。
 同校では部活動が活発で、第七十一回選抜高等学校野球大会(平成十一年)に春の甲子園出場の野球部、高校総体出場のソフトテニス部、体操競技部、陸上競技部などは東京大会、関東大会で常に上位の成績を収めている。
 浦校長は七〜八年前から毎年、約十日間かけて内モンゴルへ植林のボランティア活動に参加している。さまざまな人が参加し、現地の人々と交流しているという。
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