第五回首都圏保育専門学校フェアが八月二十二日、東京・市ヶ谷の私学会館で開かれ、約九百人が来場した。
　保育士・幼稚園教諭の志願者は年々増え続けているが、卒業と同時に保育士資格および幼稚園教諭二種免許を取得できる認可養成校の実情にふれてもらうため、東京・横浜にある十一の保育専門学校が共催。会場中央には各校の教材や手作り絵本などが展示され、実物大の赤ちゃん人形を抱いて実習の様子を披露する学生の姿も見られた。同会場には各校のブースが設けられ四、五人の教職員が進学相談に応じていたが、各校とも順番待ちの長い列ができ、進学熱の高さを裏付けていた。
　また別会場では各校による模擬授業が行われ、おもちゃ作りや手遊び指導など保育専門学校ならではのカリキュラムを公開した。
　参加校の先生方による折り紙指導の基本、保護者への連絡に使える花型たたみ紙の折り方、子供の喜ぶ変身折り紙などの指導に、各回五十人ほどの参加学生はみな熱心に受講していた。
　フェアのスタッフによると十年ほど前から男子を受け入れる学校が出始め、現在幼児教育者の約一割が男性である。会場にも多くの男子高校生が訪れ、「子供が好きだからこの職業を選ぶ」と明確な夢を話してくれた。
　今後、多くの学校で体験入学シーズンを迎える。