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記事2003年9月23日 1904号 (1面)
東大19・9億円が最高
私大は慶大9・8億円筆頭に21校
文部科学省は九月三日、二十一世紀COEプログラムの平成十五年度補助金交付決定(採択拠点)について関係大学へ通知した。私立大学の採択は二十一校(三十一件)で、交付決定額は三十二億二千百万円(全体の二〇・四%)。今後は、補助金交付請求手続きなどを経て、できるだけ速やかに各大学に補助金を交付する。本年度は医学系や数学、機械、社会科学など五分野から公募し、国公私立合わせて二百二十五校(昨年度比六十二校増)、六百十一件(百四十七件増)の申請があった。このうち、採択件数は五十六校(六校増)、百三十三件(二十件増)。交付決定額は合わせて百五十八億千八百万円となった。 大学別に交付決定額を見ると、全体では東京大学が最も金額が大きく、十九億九千二百万円。このほか、国立大学は京都大学が十四億七千三百万円、大阪大学が九億六千七百万円と続く。 私立大学は、慶應義塾大学が九億八千五百万円、早稲田大学が三億三千九百万円、近畿大学が二億千七百万円、の順に交付決定額が高い。 公立大学は東京都立大学が一億四千七百万円、横浜市立大学が一億二千六百万円、兵庫県立看護大学が一億千三百万円など。 同プログラム委員会(日本学術振興会)は七月に、審査結果を報告し、関係大学の学長へ選定の結果を通知。八月には、各大学より補助金交付申請書が提出され、このほど補助金の交付が決定した。同プログラムは、第三者評価に基づく競争原理により、国公私立大学を通じて、学問分野別に、世界的な研究教育拠点の形成を重点的に支援し、国際競争力のある世界最高水準の大学づくりを推進することを目的とする。 大学院(博士課程)レベルの専攻などが対象で、審査は▽研究教育活動実績や将来性▽拠点形成計画の内容▽大学としての将来構想などをもとに、ポテンシャルの高さについて評価する。原則的に一件当たり年間一億から五億円程度を五年間、継続的に交付する。 |
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