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記事2003年9月23日 1904号 (3面) 
新校長インタビュー (85) ―― 品川エトワール女子高等学校
校長 重政文三郎氏
知る楽しみ、学ぶ喜びを
国際感覚に富んだ人材育成


  品川エトワール女子高等学校(東京都品川区)の重政文三郎校長は「生徒には、知る楽しさ、学ぶ喜び、わかる授業を感じ取ってほしい」と期待をかけている。同校では「品位・品格を身につけ、心豊かで国際感覚に富んだ人材の育成」を教育目標に、平成十五年度から新しい取り組みが始まっている。生活指導では、規律と社会性を育てることに重点を置く。「学校という集団の中でこそ人とのかかわり方を学び、支え合い認め合う人間関係を訓練によって築くことができます」
 同校では入学後、早々ホームルームづくりのための、遊びを含めたオリエンテーション合宿を行う。千葉の岩井海岸で、クラスごとに一泊二日で民宿を借り、生徒がお互いの良さを見つけ認め合いながら仲間づくりを行っていくのだ。集団生活を通して個人の居場所をつくってほしいという願いが込められている。
 同校では毎年、夏休みと冬休みを利用して、学力の向上のための勉強合宿を実施、多くの生徒が参加しているが、十五年度から七月の土曜日、夏休みを利用しての特別講習をスタートさせ、AO入試対策・小論文対策集中講座を実施し、大学への推薦入試に備えた。また十五年度から「朝の読書の時間」を全校で導入した。生徒たちは午前八時三十五分から十分間、それぞれ好きな本を読む。本を読む習慣を身につけ、読書の楽しさをわかってもらいたいためだ。「生活指導ができているので、遅刻もなくできるようになりました。一時間目開始前に学校が静粛になり、落ち着いた雰囲気で授業ができるようになりました」。また従来、保護者対象に授業参観日を実施していたが、中学校教員・塾の講師および中学生やその保護者に授業を公開する。普段の授業を見てもらうことによって、開かれた学校を目指そうというものだ。「生徒一人ひとりが希望の実現に向けて集中できる体制をつくっています。それには進学指導にしても生活指導にしてもきめ細かい指導を行っています」と、重政校長は自信をのぞかせる。
 同校では十年以上前からアメリカと中国の学校と姉妹校提携を結び、国際交流を推進している。特にアメリカ姉妹校には一年間、安心して留学できる制度が充実している。
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