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記事2003年9月13日 1903号 (3面) 
新校長インタビュー (84) ―― 東京電機大学中学・高等学校
校長 宮本 治氏
負けない、逃げない、あきらめない
人間らしく生きる


  東京電機大学中学・高校(宮本治校長、東京都小金井市)は校訓「人間らしく生きる」を指導理念に、生徒の夢の実現を目指している。十五年度の入学式の式辞で、宮本校長は新入生に三つのことを呼び掛けた。
 「『君が一番キラキラと輝き、活躍しているであろう二十年先、どんな職業、どんな仕事に就いていて、そしてどんな活躍、どんな研究をしていたいのでしょうか』。これからは活躍している自分の姿を君の夢、すなわちこれからの目標として、大きく膨らませていってください」
 進路指導もこの方針を貫いている。人間だけが自分の将来の夢に向かって向上心を持ち続け、その努力を怠らない姿勢を持ち続けることができる、これは同校の校訓にも合致していると言う。
 友について言う。「夢を語り合える良き友は、競い合える人生の良きライバルであり、互いに切(せっ)瑳(さ)琢(たく)磨(ま)し合える生涯の友として友情をはぐくんでほしい」
 最後は学びのすすめについて。「『学ぶ心でよくよく観れば、全(すべ)てのものが我が師なり』といいます。何事にも知的探究心の旺(おう)盛(せい)な君でいてください」
 同校は平成四年から教育環境の充実を図るため、現在の小金井キャンパスに移転し、八年に中学校を併設、十一年から男女共学をスタートさせた。中学一、二年を基礎力養成期、中学三、高校一年を基礎力充実期、高校二、三年を実力完成期とし、実力完成期ではさらに理系と文系の2コースに分かれる。
 十五年度の場合、卒業生の約三五%が東京電機大学へ内部進学したが、他大学進学希望者も最近増えている。これらの生徒には受験に必要な英語や数学をより多く配し、高校三年生では最大八単位の選択科目を開講している。これによって、センター試験で五教科七科目必要な国公立大学にも十分対応できている。また、女子の場合、最近資格志向が高まり、中でも医療看護保健系や管理栄養士を目指す生徒が目立っている。
 「君の心には常に『負けない・逃げない・あきらめない』と言い聞かせて、夢の実現(自己実現)にまい進してほしいと思います」と宮本校長は生徒の成長に期待をかける。
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