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記事2003年8月13日 1901号 (1面) 
15年度の学校基本調査速報 私立中・高生のシェア増加
大学等志願率20年ぶり低下
  文部科学省はこのほど、平成十五年度学校基本調査速報を公表した。
 それによると、出生率の低下から小・中・高校等では軒並み児童・生徒数が前年度を下回る状況だが、私立中学、高校では、学校数、在学者数とも全体に占める比率を微増させており、私立中学では在籍者のシェアが〇・二ポイント増え六・二%に、高校では〇・一ポイント増の二九・三%となった。
 中学校を卒業後、高校等に進学する人(通信制課程を含む)の比率は、前年に比べ〇・三ポイント増え過去最高の九七・三%だったが、高校卒業後、大学あるいは短大へ進学する率は前年より〇・二ポイント下がり四四・六%に後退した。ただし専門学校に進学する比率は、一八・九%で過去最高を記録した。今年三月の高卒者等の大学・短大への入学志願率は前年度に比べ〇・四ポイント下がり五五・七%にとどまった。志願率の低下は二十年ぶりのこと。
 その一方で上級学校への進学熱は依然強く、大学卒業者の大学院への進学率(前年比〇・五ポイント増の一一・四%)は過去最高を記録、短大卒業者の大学等への進学率も前年より〇・九%増え、一一・一%と九人に一人が大学進学する状況だ。このほか十四年度中に不登校を理由に三十日以上小学校あるいは中学校を欠席した児童生徒数が集計をとり始めた平成三年度以降初めての減少となった。
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