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記事2003年6月23日 1893号 (2面) 
実務教育協30周年式典・祝賀会発展へ躍進
認証評価に向けて 実務教育基準協会設立へ
法人化、名称変更も
記念事業として韓国専門大学視察
  全国大学・短期大学実務教育協会(和野内崇弘会長=札幌国際大学・札幌国際大学短期大学部理事長)は六月六日、東京・市ヶ谷の私学会館で平成十五年度通常総会および、創立三十周年記念式典・祝賀会を開催した。総会では同会名称の「全国大学実務教育協会」への変更を決定、法人化へ向けた準備を柱とする平成十五年度事業計画を決めた。

 総会ではまず、創立三十周年記念行事を中心とした平成十四年度事業報告が行われ、『創立三十周年記念誌』が刊行の運びとなったことが、また、平成十五年三月末の会員校数は二百八十三校で、称号認定証の発行が累計四十万件を突破したとの報告等があった。
 平成十五年度の主な事業計画としては、法人化へ向けた準備を進めるほか、新称号については商標登録を進める。また平成十六年度に大学・短大の機関認証評価が始まるのをうけ、「実務教育基準協会」設立へ向けた準備を進める。このほか、九月には記念事業の一環として、会員校教職員の韓国専門大学視察を実施する。
 また、同会の名称について、改正の声が内外から挙がっていたこと、現名称の大学・短大の併記はあたかも別種の学校種であるとの認識を持っているとの印象を与えかねず、短大は大学と同格であると学校教育法に定められていることからも、創立三十周年を機に変更したいとの説明があり、平成十五年十月から「全国大学実務教育協会」に変更することも決定した。
 記念式典では、田野瀬良太郎・衆議院議員(自由民主党政務調査会文部科学部会長)の来賓あいさつのほか、創立三十周年記念事業の「ベスト・エデュケーター・オブ・ザ・イヤー賞」授賞式、実務教育振興賞表彰式などが行われた。和野内会長は式辞で、「わが国は少子化が進むなか、徹底した実務教育により社会で役に立つ人材を養成すること、社会人教育に対象を広げていくことが特に必要となっている。これは三十年前我々が目指した原点でもある。いまこそ、創立の精神に立ち返り、実務教育の普及を通し次代を担う学生の養成に全力を挙げていきたい」と述べた。また田野瀬議員は「これから重要なのは実務者の育成であると確信する。協会の使命は大きく、期待している。いろいろなアイデアを出され、大学・短大の振興につなげていただきたい。われわれ立法府としても尽力したい」と激励した。
 記念式典に続き、創立三十周年祝賀会が盛大に行われた。

式典であいさつする田野瀬・衆議院議員

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