文部科学省は四月二十二日、平成十五年度から新規に実施する「学力向上フロンティアハイスクール事業」の実施地域三十九、実践校三百三十七校を決定した。三百三十七校の内訳は、国立高校一校、公立高校三百二十三校、私立高校十三校で圧倒的に公立が多い。
　この事業は、高校生の学習意欲・学力向上に総合的に取り組むモデル地域（三十九都道府県）を決め、その中で実践校を指定し、(1)学習意欲や学力の実態把握と学習指導の目標設定(2)生徒の実態等に応じた習熟度別指導、教材開発、シラバスの作成など指導内容、指導方法の改善・充実(3)大学や専修学校、中学校等と連携し学校設定教科・科目も活用した発展的、補充的な学習等の積極的な展開などの実践的な研究を行うもの。その成果を全国に普及させる。研究期間は三年間。
　学力向上フロンティアハイスクールの指定は、予算の積算の段階では二百校程度だったが、最終的には三百三十七校に増えた。指定を受けた私立高校は次の通り。

▽福島県（聖光学院高校、郡山女子大学附属高校、学校法人石川高校）
▽群馬県（関東学園大学附属高校）
▽千葉県（昭和学院高校）
▽東京都（文化女子大学附属杉並高校、豊南高校、聖徳学園高校）
▽長野県（佐久長聖高校）
▽愛知県（名古屋大谷高校、日本福祉大学付属高校）
▽大阪府（箕面自由学園高校）
▽鹿児島県（神村学園高等部）