全日本私立幼稚園連合会（三浦貞子会長＝青森市・白ゆり幼稚園長）は五月九日、東京・市ヶ谷の私学会館で理事会を開いた。平成十四年度の事業報告、収支決算、監査報告を行い、満場一致で了承された。また一〇二条園対策委員長には、三原進氏が就任する見通しとなり、二十七日に開かれる定時総会で、正式に了承される。
　理事会は、理事約八十人の出席のもと行われた。初めにあいさつした三浦会長は「地方分権改革推進会議での補助金見直し議論などあるが、国は私立幼稚園を支援すべきであると思っている。また幼保の一元化問題については、保育所の論理ばかりが先行しているが、子どもはみな平等で、保育所に通っている子どもだけが日本の子どもではないということを言わなくてはならない」と述べた。
　さらに「幼稚園を取り巻く環境は厳しいものがあるが、全日私幼連として一糸乱れず、皆で心を出し合い、知恵を出し合って自分の問題としてとらえていけば解決できる。いまこそ団結していかなければならない」と強調した。
　その後審議が行われ、総会議事規則の一部改正、各委員会の委員長による事業報告などが行われた。