文部科学省は四月七日、平成十五年度のスーパーサイエンスハイスクール二十六校を指定した。このスーパーサイエンスハイスクールは、学習指導要領に拘束されず理科・数学に重点を置いたカリキュラムの開発、大学や研究機関等との連携方策の研究等を行う研究開発学校（高校、中高一貫校）で、研究期間は三年間。
　十五年度には私立校では神奈川県の慶應義塾高校が指定された。同校では、三年間をかけて(1)学校設定科目「スーパーサイエンスI・II」開設のための教材開発、授業の試行、指導方法の研究(2)生徒の科学への興味を引き出し、科学を身近に感じさせる環境の提供方法についての研究(3)個々の生徒の興味・関心に応じた科学教育支援システムの構築(4)気象分野、天文分野、地質分野等を対象とした、学習プログラムの開発（カリキュラム及び教材作成）を行う。
　スーパーサイエンスハイスクール設置二年目となる十五年度に関しては、公立五十五校、私立十三校、公立四校が応募。このうち公立二十四校、国立一校、私立一校が指定された。私立の指定率は国公立校と比べて極端に低い。
　初年度の平成十四年度には私立関係では、早稲田大学本庄高等学院（埼玉県）、立命館高校（京都府）、西大和学園高校（奈良県）の三校が指定されている。