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記事2003年4月23日 1887号 (9面) 
専門学校の新たな取り組み発表
専修学校構想懇が報告書
評価研究機構を設置
高度職業教育・マイスターコース創設
  専門学校の発展と社会貢献を目指して、その取り組みを検討してきた専修学校構想懇談会(会長=多湖輝・千葉大学名誉教授)はこのほど、「専修学校構想懇談会報告書―専門学校の新たな取り組み―」をまとめ公表した。
 報告書は「専門学校の現状」「専門学校における課題」「時代のニーズに応える専門学校の新たな取り組み」の三つの柱から構成されている。
 このうち、職業観教育の推進という視点から、小・中・高・大学と業界・企業を結ぶ「架け橋」となるために、職業教育を行っている専門学校の特色を最大限に活用することを提案している。この架け橋として、(1)専門学校の教員・在校生派遣事業(2)専門学校での業界擬似体験(インターンシップ的機能の発揮)(3)不安定就労若年者(フリーター)支援を挙げている。
 専門学校の現状として、職業教育機関、高等教育機関としての専門学校であることを指摘し、専門学校全体をレベルアップさせていくためには行政以外による新たな仕組みづくりの必要性と、キャリアアップした高度な教育課程であることを認識できるために社会にアピールすることの重要性を、専門学校における課題としてあげている。時代のニーズに応える専門学校の新たな取り組みとして、六項目を提案。
 専門学校の評価システム導入への取り組みとして、「私立専門学校評価研究機構(仮称)」を新たに設置すること、専門学校卒業者・大学卒業者を対象とした「高度職業教育専門学校・マイスターコース (仮称) 」 を創設することを提案している。
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