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記事2003年4月13日 1886号 (7面) 
各地の私学で入学式
夢と希望を抱いて
【桐朋学園大学短期大学部】

“人間の存在を問う”蜷川氏がビデオで

 学校法人桐朋学園・桐朋学園大学短期大学部(山下明理事長、蜷川幸雄学長)は四月五日、同学園で入学式(写真)を行った。演出家で同短大教授の蜷川幸雄氏を今年から新学長に新たなスタートを迎えた入学式は、シェークスピア『ペリクリーズ』ロンドン公演で不在の学長に代わり、水谷豊副学長が代行を務めた。蜷川学長の式辞はビデオでの上映となったが「文化という仕事は、世界はなぜこのようにあるのか、どのようにして存在するのか、人間はどのような存在であるのか、人間のあるべき姿とは何か、を問い続けることです。それが文化に携わるものの大事な出発点であり、到達点もそのなかにある。私たちは生涯を通じて学び続けましょう。そのために私たちの『場』はあるのです」との言葉を贈った。
 平成十六年四月同短大は桐朋学園芸術短期大学として再出発する。これにあわせ、「ステージ・クリエイト専攻」を新設、蜷川学長のもと、さまざまな芸術文化の「場」を創造するクリエイターの育成を目指していく。


【国府台女子学院】

“生きる意味学ぶ”入学式で校長訓話

 国府台女子学院(平田史郎学院長、千葉県市川市)は四月三日、同学院で高等部、中学部、小学部の入学式(写真)を行った。平田学院長は式辞の中で「皆さんに望むことは、生きる技術としての教科書の知識の修得ばかりではなく、生きる意味(命の意味)を学ぶ時間を持ってほしい」と新入生たちに言葉を贈った。同学院は「智慧・慈悲」それに「教養」を教育理念とし、人づくりの教育を目指している。
 来賓祝辞、平田学院長による学年・学級主任紹介が行われた後、高等部を代表して斎藤まどかさんが同学院の「敬虔・勤労・高雅」の三大目標を紹介し、「仏教の教えに触れる機会はたくさんあります。お互いに社会に通用する人間になるように努力し、あせることなく、大きく成長しましょう」と歓迎の辞を述べた。
 これに応えて、新入生、中学部を代表して中島かなさんが「思いやり、優しさを持った人間になりたい」、また新入生、小学部を代表して橋本実侑さんが「一日も早く学校に慣れるよう教えていただきたい」とそれぞれ答辞を述べた。


【大宮開成高校】

“愛・知・和の精神で”松ア校長式辞で 

 大宮開成高等学校(松ア洋右校長、埼玉県さいたま市)は四月七日、同校で入学式(写真)を行った。
 松ア校長は式辞の中で「みなさんが有意義で価値のある三年間の高校生活を送れるよう学校としても最善を尽くすとともに、みなさんの努力にも大きな期待を抱いています。教育の根本は校訓の『愛・知・和』の精神に根差すものです。愛とは他人を受け入れる寛容な心を持つ人間でありたいということ、知とは知識・教養を高め、知性の豊かな人間でありたいということ、和とは相手の立場を尊重し、他人を理解できる人間でありたいということです。この精神を理解し、調和のとれた人間として成長することを期待します」との言葉を贈った。
 これを受け新入生を代表し内笹井涼君が「今日新たな人生の出発点に立ち、今までと異なる高校という環境のなかで自分の掲げた目標を達成するため三年間、勉学に、スポーツに懸命に励み何よりも人として成長できるよう今日の感激を忘れることなく、努力することを約束します」との誓いの言葉を述べた。


【日本美容専門学校】

“自由な発想で”網倉理事長祝辞

 日美学園、日本美容専門学校(網倉宅二理事長、山本一哉校長、東京都新宿区)は四月七日、東京・新宿の小田急センチュリーハイアットホテルで平成十五年春季入学式(写真)を行った。
 クラスごとに担任から入学者の名前が呼ばれた後、新入生の田口愛さんが元気よく日美の名に恥じないように頑張ると宣誓を行った。
 山本校長は「お互いに切磋琢磨(せっさたくま)して技術を身につけてほしい。皆さんは一本立ちできる技術を習得できる最高のレールに乗ることができた。これから健康に心がけて楽しく過ごしてほしい」と祝辞を述べた。
 また、網倉理事長は祝辞の中で同校の建学の精神は心を鍛え、社会に貢献することだと紹介し、「日美に対しては期待と信頼が寄せられている。自由な発想は創造性を兼ねそなえており、期待なくして自由な発想はない」と語った。来賓の今道友信・日美美学芸術科長(東京大学名誉教授)は祝辞の中で(1)美を実践すること(2)優しさをもって他者とかかわること(3)努力し輝くこと――この三つの言葉を贈った。

桐朋学園大学短期大学部


国府台女子学院


大宮開成高校


日本美容専門学校

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