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記事2003年3月3日 1882号 (9面) 
大阪府の私学父母、教職員で振興大会
教育費の格差是正決議
公立の四倍近い授業料 学校選択の自由を
  大阪府私立中学校高等学校保護者会連合会(木山総会長)は一月二十八日、大阪府・大阪市の大阪府立国際会議場で第二十二回大阪私学振興大会(協賛=大阪府私立中学校高等学校連合会)を開催した。会場には大阪の私立学校に子供を通わす保護者や教職員ら約三千人が集まり、保護者負担の公私間格差是正のため公費支出の公平化などを決議した。

 主催者としてあいさつした木山会長は、私立学校は建学の精神の下に特色ある教育を行い、素晴らしい人物を輩出し大阪の教育に大いに寄与していると、大阪の私学を高く評価した上で、「公立との四倍近い授業料の格差のため、私学への道をあきらめてしまう子供がいることは残念だ。授業料軽減補助を実現していただいたことは感謝しているが、なお教育費の公私間格差は大きい」と保護者の熱い思いを述べた。
 協賛者を代表して、釜谷行藏・同連合会長(履正社理事長)は「今年は大阪私学への志願者が若干増えた」と報告する一方で、「世界で活躍する人材を育成することが一番大事だが、私学への道を断念する人が毎年七千人から八千人いる。保護者の経済的理由で私学へ行けないのではなく、本人の能力があれば行きたい私学へ行けるようにするべきだ」と述べた。
 来賓として、太田房江・大阪府知事の代理の梶本徳彦・大阪府副知事は「教育を重点施策の一つと考え、私学振興に努めていきたい」とあいさつした。
 大会では「公私の自由な競争条件を整備し、公私を含めた教育の充実を図り、公私就学の機会均等と学校選択の自由並びに保護者負担の公私間格差是正のために、一刻も早く公費支出の公平化を実現」を決議した。
 エキシビションでは、保護者によるコーラスが披露された。

大会では保護者負担の公私間格差是正の実現を決議

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