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記事2003年3月23日 1884号 (2面) 
10年経験者研修 今年7月にスタート
私立小中高校で300人参加 講義と討議で力量向上
  財団法人日本私学教育研究所(堀越克明理事長=堀越高校長)は、三月十一日に開いた理事会評議員会合同会議で私立学校における教職十年経験者研修会の実施概要を決めた。
 私学における十年経験者研修は二泊三日の合宿形式で今年七月からスタートする。
 この十年経験者研修は、公立学校で新たに法定研修として実施されるのに合わせて、私立の小・中・高校でも文部科学省の補助金を受けて行われるもの。中堅教員研修といった性格となるが、私学の場合、法定研修ではない。
 実施計画によると、研修の目的については、「教員のライフステージに応じた研修体系の一環として、在職期間が十年に達した教員の資質・能力の向上を図り、個々の教員の得意分野を伸ばすなどニーズに応じ、教育課題等の理解・解決に努める」としており、対象者は、「平成十四年度現在、十年を標準とする本務教員在職者および学校長が推薦する者」と位置づけている。十五年度は小学校で五十人、中学・高校で二百五十人の参加を見込んでいる。
 中学高校の教員に関しては、七月二十四日から三日間、東京・八王子市の財団法人日本私学教育研究所を会場に第一回研修会が、また八月十八日から三日間、大阪市淀川区の大阪ガーデンパレスで第二回研修会が開催される。
 小学校の教員に関しては、八月四日から三日間、財団法人日本私学教育研究所での開催となる。
 中学高校の二研修会は同じ内容で、どちらかに参加すればいい。
 研修会は二泊三日の合宿研修で、生徒指導、学習指導、学級経営・危機管理、企業から学ぶなどの領域に関して、講義と学校種別・教科別に分かれての討議、情報交換がセットで行われる。
 小学校に関しては、同時期に同じ会場で初任者研修会が行われることから、中堅教員と新任教員との交流も計画されている。
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