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記事2003年3月23日 1884号 (7面) 
東専各と神専各が総会
生涯学習ネットワーク構築 魅力発揮に評価機構
東専各協

 東京都専修学校各種学校協会(中込三郎会長=東洋美術学校理事長・校長)は三月十日、東京・千代田区の私学会館で第十六回定期総会を開催、平成十五年度の予算および事業計画等を決定した。平成十五年度の事業計画については「学校振興」を最優先課題として事業推進を図り「専修学校構想懇談会」報告の具体化に向けた調査・検討を進め、その実現を目指す方針を決めた。昨年同協会が立ち上げた「専修学校構想懇談会」では、職業教育のあり方および高等教育機関としてのあり方を探るため議論を重ねてきたが、その報告書がこの三月にまとめられる。
 開会にあたって中込会長は、東京都および財界などの協力も得ながら、よりよい専修・各種学校にしていくために、一致団結して大学にはない専門分野の魅力を打ち出し、行政・識者・マスコミと一体となった評価機構をつくり上げたいとの考えを述べた。
 事業計画については森民雄総務部長から基本方針の説明が行われた。(1)同会がもつ本来の目的を達成し各会員校の期待に積極的に応えるために、時代の変化を先取りした適確かつスピーディーな対応が重要であり、その体制づくりを最優先課題とする(2)社会一般の認識と適確な評価を得るため、教職員の研修活動をより一層進める(3)専修・各種学校の、都の教育行政への明確な位置づけと振興方策の推進を求める、など。生涯学習専門委員会では「東京生涯学習ネットワーク事業」について大幅に見直しを進め、新たにインターネットを活用した事業として再構築する方針だ。


産官学連携でインターンシップ 進学相談、研究会活発に
神専各協

 神奈川県専修学校各種学校協会(岩崎幸雄会長=情報科学専門学校学園理事長・校長)は二月二十日、神奈川県横浜市の崎陽軒で平成十五年度予算総会および十四年度設置者校長研修会を開催し、総会では十五年度事業計画などを決めた。なお、十五、十六年度の会長については岩崎会長の続投が決まった。
 岩崎会長はあいさつの中で「神奈川県の専修学校各種学校は健闘しており、その成果は着実に表れている」とし、いわゆる専門大学構想については「四年制の専門学校を目指そうという動きが出ている。われわれは人材育成ができればいいと思っている」と語った。
 十五年度では同協会は生徒・学生が急減する中で、これに対する情報交換・収集を重点項目に県下公私立中学校、高校の進路指導者との連携および組織的協議態勢を強化発展させる。中でも進学相談会については専門学校委員会が中心となって、四月から来年一月にかけて計九会場で開催する。六月四日、横浜・新都市ホールで実施される相談会では、専門学校研究会も併せて行われる。
 また、新卒者の就職活動については、産学交流委員会が中心になって産学公連携による「インターンシップ」、特に昨年発足した「かながわ産学公連携職業人教育推進連絡会議」を充実させ、研修会等を開催し、社会に必要とする人材育成と職域の拡大を図っていく。
 設置者校長研修会では、「私立学校の情報公開の促進」と題して、神奈川県県民部私学宗教課の西山利幸・主幹が講演した。
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