こちらから紙面PDFをご覧いただけます。



全私学新聞

TOP >> バックナンバー一覧 >> 2003年3月23日号二ュース >> VIEW

記事2003年3月23日 1884号 (7面) 
卒業式、卒業研究発表、作品展―私学の多彩な催し
謙虚、誠実、努力座右銘に
武庫川女大附属高卒業式で訓話

 武庫川女子大学附属高等学校(上田武久校長、兵庫県西宮市)は三月三日、武庫川学院公江記念講堂で第五十五回卒業証書授与式(写真)を行い、卒業生四百八十七人が新しい道へ巣立っていった。
 卒業証書と各賞状が上田校長から授与された後、あいさつに立った上田校長は卒業生が高校一年生の時からの歩みを振り返り、行事ごとに生徒が貴重な体験をしてきたことを取り上げた上で、「『謙虚・誠実・努力』を座右の銘として、大学生や社会人として立派に活躍されんことを念じてやみません。卒業しても母校を訪れて、先生方に近況を報告したり、クラス会を開いたりして、旧交を温めていただきたい」と、メッセージを送った。
 また、在校生総代の大西加奈子さんは、卒業生とともに過ごした学校生活を省みて、卒業生の存在の大きさに対し、あらためて感謝の言葉を送った。これに対して、卒業生総代として、江藤秋菜さんは教職員、在校生、父母に感謝の言葉を述べ、今後は大学生として社会人として、精いっぱい生きると涙を浮べて応えていた。


人との関わり重要
立正高校卒業生に校長が訓辞


 立正高等学校(大江恒雄校長、東京都品川区)の第五十五回卒業式(写真)が三月一日、同校で開催された。学事報告や、卒業生二百二十七人を代表し、各組の代表者への卒業証書授与、学園賞などの各賞状授与が行われた。
 大江校長は「卒業後は人とのかかわりが重要になってくる。自分の心掛け次第でチャンスにつながる」と諭し、特に人とのかかわりについては、(1)優しい目(2)穏やかな顔つき(3)優しい言葉(4)礼儀正しさ(5)心を込める(6)席を譲る精神(7)困っている人に泊まる所を貸してあげる、この七つの心得を卒業生に送った。
 在校生を代表し、相原宏昭さんは、卒業生との楽しかった思い出、苦しかった思い出などを振り返り、「元気で未来へ飛び出していってください」と送辞を述べた。卒業生を代表し、富川朋子さんは「三年間は大切な宝物で多くのものを与えてくれて、貴重なものを築くことができた。ここまで育ててくれた両親には感謝する。立正で育った三年間の誇りを持って、夢に向かって進んでいく」と、元気よく応えた。


自分を精一杯表現 卒業発表会で激励
日本音楽高


 日本音楽高等学校(志賀平治校長、東京都品川区)は三月一日、同校の三浦記念ホールで「平成十四年度卒業発表会」(写真)を開催した。同校の音楽科にはバレエコースと音楽コースがあり、この日は両コースの卒業生が三年間の学習の成果を保護者らの前で披露。観客席からは惜しみない拍手が送られた。
 開会に当たってあいさつに立った志賀校長は「皆さんは三年間、あたたかくも厳しい指導に耐えてこられました。きょうの発表はこれからの人生の支えとなることでしょう。自分自身を精いっぱいに、無心に表現してください」と、卒業生を激励した。
 バレエの部は、第一部が「ファンタジー」(音楽=ワルトトイフェル、カール・ツィラー)、「くるみ割り人形」(音楽=チャイコフスキー)の二部構成。斯界の第一人者、谷桃子・日本バレエ協会会長が総監督として指導に当たってきただけあって、舞台いっぱいに全身を使って表現する演技に観客は見入っていた。
 音楽の部ではソプラノ独唱、フルート独奏、ピアノ独奏が披露された。最後にヘンデルの「ハレルヤ」を全校合唱し、発表会を締めくくった。


視野の広い研究発表 卒業研究論文を発表
服部学園


 服部栄養専門学校(服部幸應校長、東京都渋谷区)は三月五日、栄養士科二年生による「第四十五回卒業研究論文発表会」(写真)を開催した。提出論文百六点から選ばれた十八組の発表と審査が行われ、最優秀の校長賞には柿原真理さん「術後の食事の重要性について」とブイ・レ・アン・チャンさん「ベトナム人の食生活に関する研究―塩分摂取量の実態について―」が選ばれた。
 この発表会では、栄養士をめざすそれぞれの関心と経験をもとに、生活・健康・伝統を見据えて練り上げられた秀作がそろい、「食育」を基本理念とする同校教育の集大成らしいものとなった。
 校長賞以外の入選研究のテーマと入選者は以下のとおり(敬称略)。
【家元賞】
フィリピン幼稚園児のお弁当と食生活状況(リーマ・ベセラ・パモピリエガ)
ミラクルフルーツを使ったデザートとその利用価値(中川幸子・乙幡さわ子)

【審査委員賞】
使用ペットボトルの細菌増加と原因(井上優子・島アみわ子)
T型糖尿病における運動の効果(梅澤直人)
野菜の栽培方法の違いによる成分と劣化速度(矢嶌希望・轡田和華子)
フュージョンフードと生活習慣病の予防(関有里子・國頭末子)

【審査委員奨励賞】
みそ汁の効用と海外での普及(宇田川秋子)
機内食の理想像(阿部美鈴)
イスラムの食生活(東野綾)
記事の著作権はすべて一般社団法人全私学新聞に帰属します。
無断での記事の転載、転用を禁じます。
一般社団法人全私学新聞 〒102-0074 東京都千代田区九段南 2-4-9 第三早川屋ビル4階/TEL 03-3265-7551
Copyright(C) 一般社団法人全私学新聞