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記事2003年2月3日 1879号 (1面) 
高校生四万人減少 平成14年度定員充足率は81.5%に
中高連調査
  日本私立中学高等学校連合会(堀越克明会長=堀越高校長)は、このほど「平成十四年度調査報告書」をまとめた。私立中学高校の学校数、生徒数、入学状況や十三年度の財務状況等をまとめたもの。
 それによると、休校中の学校を除き現在、活動中の私立中学校は、全国で六百五十一校(中等教育学校前期課程五校を含む)で、前年度に比べ五校増えていた。ただし生徒数は二十三万二千三百十一人と前年度に比べ〇・七%(千七百五十一人)の減少。定員充足率は前年度から一・六ポイント下がり七六・六%となった。
 私立中学校のここ十年間の定員充足率は、平成五年度の九五・五%から低下傾向を続けており、平成十二年度からは七〇%台となっている。しかし定員充足率が一〇〇%を超えている学校も全体の三割を数えた。入学者数は七万七千九十九人、入学定員充足率は七九・四%。こちらも平成五年度の九五・八%から低下傾向を続けている。こうした傾向には長引く不況、公立校の魅力づくり、就学人口減少等が影響していると見られている。
 一方、高校全日制に関しては休校等を除く活動校は千三百四校(中等教育学校を含む)。それらの学校の生徒総数は、百十三万七千八十五人で前年度に比べ三・五%(四万七百七人)減少していた。私立高校全体の定員充足率は八一・五%、前年度に比べ二・四ポイントの低下。特に女子校の生徒募集は厳しい状況で、定員充足率は男子校の八六・六%、共学校の八五・一%、男子部・女子部校の八〇・〇%を下回る七一・八%だった。
 そんな中でも充足率一〇〇超の高校が二百七十九校(二一・四%)あった。平成十四年の入学者数は(集計対象校千三百一校)、三十八万三千七十六人で前年度との比較では三・二%減少していた。生徒数の減少傾向の中で教員、職員とも本務者が前年度に比べそれぞれ一・三%、一・四%減っており、一方、兼務者は教員で〇・一%減少したものの、職員では三・六%増えていた。また定時制課程(中等教育学校後期課程を含む)で活動校は二十一校。生徒数は四千六百六十一人で定員充足率は七二・二%だった。ただし学校によっては定員充足率が一〇〇%前後のところもあった。
 さらに通信制課程の活動校は五十八校。うち広域が三十校、広域以外(狭域)が二十八校。集計対象の五十七校の生徒数は八万三千九十一人で定員充足率は六八・六%。
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