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記事2003年12月3日 1918号 (2面) 
大学生のインターンシップ実施状況 初めて3万人超える
文科省調べ 大学の実施率46・3%
短大、高専も増加 期間は一〜二週間が中心
  文部科学省は十一月十八日、大学等での平成十四年度のインターンシップ実施状況について調査結果を発表した。調査によると、インターンシップを体験した大学生は前年度より四千二百五十人増加し、初めて三万人を超えた。実施学年や時期、期間は、前年度とほぼ同様の傾向となった。

 インターンシップとは、学生が在学中に企業などで、自分の専攻や将来に関連した就業を体験することで、同調査では単位を認定する授業科目としてのインターンシップを対象とした。就業体験のうち、教育や医療、看護など、特定の資格取得を目的とした実習は除外した。調査は取り組み状況を把握するために八年度から実施し、今回は初めて実施学年や時期、期間などの内訳も公表している。
 調査は今年三月、国公私立の大学(六百八十四校)、短期大学(四百九十校)、高等専門学校(六十三校)を対象に実施し、回答率は九九・九%だった。調査によると、十四年度にインターンシップを実施した大学は三百十七校(前年度比三十六校増)で、実施率は四六・三%(四・四ポイント増)。短大は、百十七校(十校減)で、実施率二三・九%(〇・五ポイント増)。高専は五十七校(三校増)で、実施率九〇・五%(三・四ポイント増)。
 インターンシップを体験した学生は大学で三万二百二十二人(四千二百五十人増)と過去最高となり、短大は三千七百二十五人(百七十八人増)、高専五千百七十四人(百八人増)だった。学部などでの実施状況をみると、大学は五百八十五学部(百七学部増)、短大百五十学科(三十四学科減)、高専二百十二学科(十一学科増)。
 最も多い実施学年は、大学で第三学年(六九・五%)、大学院は修士(博士前期)一年(七九・四%)、短大は第一学年(六五・四%)、高専は第四学年(八九・九%)。実施時期は夏期休業中が最も多く、期間は大学が二週間、短大と高専は一週間から二週間が多く前年度とほぼ同様の結果となった。十五年度以降に実施を予定する学校は、大学三百七十六校(五五・〇%)、短大百五十三校(三一・二%)、高専五十八校(九二・一%)となっている。
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