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記事2003年12月23日 1920号 (7面) 
大分と和歌山私学が魅力アピール
私学振興に全力
  大分県の「私学ドリーム2003」は、私立学校と県民との触れ合いを通し私立学校への理解を深めてもらうため、各校のクラブ活動の練習の成果を披露し、「和歌山県私学振興大会」では、振興助成費の充実や、教育費の保護者負担の軽減などを決議した。


【大分県私学ドリーム】 
“教育は私学から”合言葉に 人材育成に成果を

 大分県私学協会(津村哲也理事長=大分高等学校理事長)と大分県私立中学高等学校協会(佐藤武朗会長=日田佐藤学園理事長)は十一月七日、大分市の大分県立総合文化センターで「私学ドリーム2003」(大分県など後援)を開催した。
 この私学ドリームは私学関係者と県民との触れ合いを通して、私学に対する県民の理解を深め、一層魅力ある私立学校づくりを目指そうと、毎年開催されている。
 主催団体を代表し、津村理事長はあいさつの中で、安心、活力、発展の三つを柱とし、将来の本県の人材育成するために教育が一番重要だとし、「私学の発展のために、『教育は私学から』を合言葉に成果を挙げよう」と強調した。
 また、来賓の広瀬勝貞・大分県知事は同県内の私立学校が学業やスポーツ面などで素晴らしい成果を挙げていることを高く評価したうえで、「人づくりのためにも私学振興に力を入れていきたい。各私立学校が特色を発揮し、二十一世紀の発展のためになる人材の育成をしていただきたい。心から期待しています」とあいさつした。
 来賓紹介の後、服部幸應・服部学園服部栄養専門学校理事長・校長が「キレる子どもと現代の食生活」と題して記念講演した。服部氏は各国の子供の食生活や考え方などを比較しながら“食育”の重要性を指摘した。開会前には、各私立学校の大正琴、手話コーラスと手話紙芝居、ギター弾き語り、空手道演武、書道および高文連弁論大会入賞者の意見発表が行われた。


【和歌山私学振興大会】
独自性生かし教育振興を
知事も社会貢献する私学を激励


 和歌山県私立学校連合会(稲田武彦会長=開智中学高校理事)は十月二十二日、和歌山市の和歌山県民文化会館で「第三十七回和歌山県私学振興大会」(後援=和歌山県)を開催した。稲田会長はあいさつの中で、各学校が建学の精神に立ち返り、私学の特色と独自性を生かし、将来を見据えた学校運営に全力を傾注することが重要だとし、「私学が互いに共通の立場から大同団結し、英知を結集し、今後に備え、いまこそ私学の時代が到来することに自信を持とう」と述べた。
 来賓の木村良樹・和歌山県知事は、各私立学校が建学の精神のもとに、学業・芸術・スポーツ等の分野で素晴らしい成果を上げ、社会の要請を的確につかみ、自ら考え、素早く行動に移せる人材の育成に尽力していることに対して敬意を表した。
 大会では、(1)私立学校振興助成法の主旨にのっとり、幼稚園・小学校・中学校・高等学校の教育をより振興するための助成(2)技術革新の急速な進歩に応じて、私立専修学校・各種学校の教育施設を改善整備するための助成(3)就園・就学に要する教育費の保護者負担の軽減――この三点を決議した。
 記念講演では「被爆体験を語る」と題して、田川シゲ子・和歌山信愛女子短期大学理事長が講演した。長崎市で生まれた田川理事長は教職五十年を振り返り、自らの被爆体験を語った。

広瀬知事は私学振興に力を入れると表明


私立学校を高く評価する木村知事

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