財団法人東京都私立学校教育振興会（加納弘理事長＝日本大学第一学園長）と社団法人東京都私学退職金社団（木内四郎兵衞理事長＝東京成徳学園理事長）が、四月一日に統合することが決まり、昨年十二月十七日に協定書を取り交わした。
　東京都私立学校教育振興会は昭和五十六年六月一日設立され、都内の私立学校に対して長期、低利な資金の融資、教育の改善、教職員の資質の向上などの援助を行い、私学振興に尽くしてきた。
　一方、昭和四十年十二月二十五日に設立された東京都私学退職金社団は、都内私立学校の教職員に対する退職金給付に必要な資金を私立学校の設置者に交付することによって、教職員の待遇改善を図ってきた。
　統合協議会で九回に及ぶ審議を重ねた結果、都内における私学教育振興事業の拡充、および私学教育に対する振興事業の推進基盤の充実・強化などを目的に両団体は統合に踏み切った。
　同振興会を存続法人とし、解散後の退職金社団の事業・財産を継承し、新団体の名称は財団法人東京都私学財団となる。理事長予定者には酒井�A・東京私立中学高等学校協会長（東京女子学院中学高等学校長）が内定しているが、正式には四月一日に開かれる理事会で決まる予定。