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記事2002年9月3日 1857号 (2面)
平成14年度学校基本調査
文部科学省が速報結果公・
文部科学省はこのほど「平成十四年度学校基本調査速報」を公表した。それによると、昭和六十三年度以降減少を続けていた幼稚園の園児数が十四年ぶりに増加(前年度比約一万六千人)に転じたほか、高校卒業後の専修学校専門課程への進学者数が、過去最高の一八・〇%となり、また就学人口が減少する中、小、中、高校、大学では私立、学校数が増加したことなどが明らかになった。
出生数の減少傾向の中で園児数が増加したのは、三歳児の増加が四、五歳児の減少を上回ったため。三歳児だけをみると前年度に比べ約一万七千人増えている。三歳児のうち、三歳になった時点から年度途中でも入園する「満三歳児入園」の園児数は三歳児全体の五・七%、約二万三千人を数えた。 平成十四年度現在の私立学校の学校数・生徒数等を前年度と比較してみると、前年度に比べて幼稚園数は三十三園減少し八千四百十園となった。園数は減ったが、園児数は一万三千三百六十四人増え、百三十九万九千五人となり、幼稚園全体に占める私立幼稚園の比率は、学校数で○・二ポイント増の五八・九%に、園児数では○・一ポイント増の七九・一%となった。 小学校は公立が百五十九校減る一方で、私立は三校増え百七十五校に。児童数は百五十人増の六万七千三百七十七人になったが、私立小学校児童数の小学校全児童数に占める比率は○・九%のまま変わらなかった。 私立中学校は五校増え六百九十一校となったものの、生徒数は二千二百四十三人減って二十三万千三百十人となった。公立中学校の生徒減少比率(生徒数全体に占める生徒減少数の比率)は私立の約三・六倍。私立中学校のシェアは微増したものの学校数で六・二%、生徒数で六・〇%。 中学校卒業者(全体)の高校等への進学率は、通信制課程を含め九七・○%で、前年度に比べ○・一ポイント上昇した。 私立高校は三校増えて千三百二十一校となった。しかし生徒数は四万九百九十一人減り百十四万六千八百七十六人に。私立高校のシェアは変わらず学校数で二四・一%、生徒数で二九・二%だった。 高校卒業後の大学等進学率は前年度より○・三ポイント落ち四四・八%になった。一方で専修学校専門課程への進学率は○・五ポイント上昇し過去最高の一八・〇%を記録した。また進学も就職もしていない者が○・七ポイント増え一〇・五%に達した。 私立短期大学は十四校減り四百七十五校に、また学生数は一万九千九百六十九人減少し、二十四万二千四百八十人となった。 短大(本科)卒業者のうち大学等へ進学した者は前年度と同じ一〇・二%、就職した者の比率は六〇・三%で前年度に比べ一・二ポイント上昇していた。進学も就職もしていない者は一九・五%に上った。 大学は私立が五百十二校で前年度に比べて十六校の増加。私大の学生数は一万七千三百八十一人増えて二百四万七千八百八十四人となった。大学(学部)卒業後、大学院に進学した者の比率は一○・九%で過去最高。就職した者は五六・九%で○・四ポイントの低下。進学も就職もしなかった者は二一・七%を占め、前年度に比べ微増していた。 専修学校は学校数が十一校減って三千百五十二校となったが、生徒数は反対に一万四千五百二人増えて七十二万七百人になった。専修学校専門課程の入学者は約三十二万七千人。そのうち大学等を卒業している者は八・○%に上った。 |
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