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記事2002年9月23日 1860号 (1面) 
私大の魅力探る地域公開フォーラム
加賀美中央大教授、近江氏が講演
私大連盟
日本私立大学連盟(奥島孝康会長=早稲田大学総長)は九月十四日、東京・吉祥寺の成蹊大学で「私立大学の魅力をさぐる」をテーマに「地域公開フォーラム」を開催した。これは一般市民を対象に、私立大学への理解を深めてもらうことをねらいとしたもので、二十一日には名古屋でも開催。今後、全国四都市での開催が予定されている。
 開催に当たって、同連盟の清成忠男副会長(法政大学理事長・総長)があいさつ。ヨーロッパでは私学の設立ブームが起きており、日本でも実態として国立大学固有の使命・役割はもう存在しないと指摘。各大学が個性化に努力している私立大学の存在意義・役割を知ってほしいと述べた。
 フォーラムでは加賀美鐡雄・中央大学法学部教授とフリーアナウンサーの近江七恵氏が講演。
 コンピュータサイエンスが専門分野の加賀美教授は「インターネット技術を楽しむ」と題して話した。一九四〇年代にペンシルヴェニア大学で誕生した電子計算機「ENIAC」に始まるインターネット技術史をひもとき、七〇年代にマイクロプロセッサーの登場でパソコンが急速に普及したこと、八〇年代にはワークステーションとイーサネットがインターネットを普及させる原動力になったことを指摘。
 そのうえで、だれでもプレゼンテーションを楽しむことができるとして、HTML、CSS、JavaScriptの三つのインターネット言語を紹介。これらの言語を利用して表現することを試してほしいと、参加者に呼びかけた。
 近江氏はテレビのレポーターやラジオのパーソナリティーとしての豊富な経験を踏まえ、表現することの難しさについて話した。表現能力を高めるためには▽人の話をよく聞く▽自分の言いたいことを簡潔に述べる能力を身につける▽自分の長所と短所を分析する▽自分に自信を持つ▽人に流されない意志を持つの五点が必要だと指摘。講演終了後には質問が相次ぐなど、終始熱心に聴講する参加者の姿が見られた。
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