こちらから紙面PDFをご覧いただけます。



全私学新聞

TOP >> バックナンバー一覧 >> 2002年9月23日号二ュース >> VIEW

記事2002年9月23日 1860号 (2面) 
“総合学習に力を”会長力説 日私小連
全国夏季研、13部会で討議

平野会長

日本私立小学校連合会(平野吉三会長=啓明学園理事長)は八月十九日から三日間、大阪・上本町の都ホテル大阪を主会場に第四十六回全国教員夏季研修会を開き、「21世紀における私学教育の実践」をメーンテーマに十三の部会に分かれて分科会研修を行った。研修会には約七百五十人の教員が参加し、講演や実践報告、ワークショップ、シンポジウムなど、部会ごとの特色を生かした研究活動が活発に展開された。続いて八月二十一、二十二の両日には全国教頭研修会も開かれた。
 初日は分科会に続いて全体会(開会式・懇親会)が開かれ、平野会長はあいさつの中で「総合学習は、学力や教育力(の向上)に一つの突破口を与えてくれるものだ。今後も教科の枠を超えていくことは、私学のあるべき姿勢だ」と、総合学習への活発な取り組みを呼び掛けた。さらに戦前戦後を通じて私立小学校が優れた人材を輩出したことに触れ、「日本における私立小学校の必要性を訴え続けていく」と語った。
 開催担当の西日本私立小学校連合会(坂上敏子会長=城南短大附属小学校長)からは阪口治副会長(四条畷学園小学校長)が歓迎の言葉を述べ、川人公一・追手門学院小学校長の音頭で乾杯。
 研修では児童文学者らの対談(国語)、教科書執筆者らによるシンポジウムや歴史博物館見学(社会科)、大阪教育大学附属池田小学校の児童のための表現活動・コンサートについての講演(音楽)、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン内スタジオ見学(視聴覚)、ビデオによる授業の研究(外国語)、織物実習(家庭科)、おべんとう調べ(生活科)など部会ごとに課題や手法に工夫を凝らしていた。なお、帝塚山小学校(奈良市)と追手門学院小学校(大阪市中央区)も部会研修の会場となった。
 全国教員夏季研修会は日私小連の東京、関東、西日本三地区の持ち回りで開催されており、来年度は東京地区が担当。

部会別研修では多彩なテーマで研さんを積んだ

記事の著作権はすべて一般社団法人全私学新聞に帰属します。
無断での記事の転載、転用を禁じます。
一般社団法人全私学新聞 〒102-0074 東京都千代田区九段南 2-4-9 第三早川屋ビル4階/TEL 03-3265-7551
Copyright(C) 一般社団法人全私学新聞