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記事2002年9月23日 1860号 (4面) 
国際化社会をリードする人材育成
心豊かな人間性、創造力培う私大で
気になる大学選び 就職先、学費、資格取得
サンケイリビング新聞社
少子化の波が大学にも及び、各大学は学生確保にしのぎを削っている。そうした大学の現状を受けて、親は子どもの進学先選択をどう考えているのか。サンケイリビング新聞社はこのほど、大阪、神戸両都市圏に住む、大学に通う子どもを持つ女性に調査したが、子どもの進学先選びで気になるのは、トップが就職先で、次いで学費、取得できる資格、という調査結果が明らかになった。
 調査は今年五月、女性向けの生活情報紙「サンケイリビング新聞」を配布している女性の中で、十八―二十二歳の大学生の親二百二十五人を対象に実施。うち百八十九人から回答を得た。
 子どもの大学進学先について親が最も気になることを尋ねたところ、トップは「就職先」(七八・八%)。三位には「取得できる資格」(五三・四%)が挙げられており、学生の就職が厳しくなっている現状を反映して、親の関心は「どこの大学に進学させるか」ではなく「卒業後、どんな企業に就職できるのか」「その大学で学べばどういう資格を取得し、どういう仕事ができるのか」といった、卒業後の進路にシビアに向けられている。
 親にとっては「学費」も重大な関心事で、六五・六%の親が気になることに挙げている。また、学費とともに、教育資金に大きく影響する大学の立地についても、自宅から通えるのか下宿するのかは、十人に一人が気になる、と答えている。
 子どもの進学先選びに実際、親はどこまで関与しているのか。調査結果では「子どもにおまかせ」が四七・一%、子どもと母親、あるいは両親そろってなど、子どもと一緒に考えたという回答は四九・七%で、両者が拮抗している。親が進学先選びにかかわっている場合は、子どもが将来就きたいと希望している職業を尋ね、それに合った進路先進びをアドバイスしたという声が多かった。
 多くの大学で開かれているオープンキャンパスについては、子どもだけが参加(四二・四%)というケースが多かったが、親子で参加という回答も九・八%あった。参加した親や子どもからは、通学時間や大学までの距離などをチェックし、子どもが自分に合った大学を選ぶための機会として活用しているとの声が多かった。
 (上記データはいずれもサンケイリビング新聞社調べ)


大学受験、入学準備に
大学生活ガイドブック2003年版発行
全国大学生協連

 全国大学生活協同組合連合会(田中学会長理事=東京大学名誉教授)はこのほど来春の大学新入生に向けた二〇〇三年版「大学生活ガイドブック」を発行した。大学受験・入学準備から大学生活へのアドバイスを中心に編集。大学受験生や親にとっては、入学前にはイメージしにくい大学生活の実態がよく理解できる内容となっている。
 大学生二人の生活に密着し、等身大の大学生像に迫ったレポート「知りたい! 大学生活」に始まり、「大学生活ハウマッチ」のページでは、受験や入学時の必要経費、一カ月に掛かる生活費、奨学金やアルバイトについて、大学生協が実施した調査の結果も踏まえたデータを収録。特に奨学金については、日本育英会奨学金のほかに地方自治体、民間団体、大学などの奨学金があり、受給には扶養者の年収、本人の成績などの条件があること、貸与月額や利息、返済方法などもさまざまであることを詳細に記述している。「先輩からのアドバイス」のページでは、大学生たちがキャンパスライフの実際について、読者である「後輩」にアドバイス。「少ない学費と短期間で集中的に学ぶ。それが短大の最大のメリット」「課題提出は大変だけど、自分の好きな勉強は楽しい」など、大学生の生の声がふんだんに盛り込まれている。
 全国大学生協連ではこのガイドブックを全国の高校を対象に無料で希望数を配布している。
 ◇問い合わせ先=全国大学生活協同組合連合会東京都杉並区和田3-30-22大学生協会館 電話03(5307)1125




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