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記事2002年8月13日 1856号 (2面) 
収入月約12万3千円
アルバイト、奨学金で補う
大学院生の生活調査 全国大学生協連
 全国大学生活協同組合連合会(田中学会長理事=東京大学名誉教授)は七月十二日、「大学院生の生活実態調査」の調査結果を公表した。近年の厳しい経済状況を反映して、親からの仕送り(小遣い)で生活している院生は少なく、大半は忙しい勉学・研究の合間をぬってのアルバイトや奨学金で収入を補っていることが明らかになった。  調査は昨年十月、国私立大学二十四校の院生三千百八人から回答を得た。調査結果によれば院生の一カ月の収入平均は十二万二千五百二十円。一九九四年調査の結果と比較すると一万四千八十円の減だった。収入の内訳は仕送り四万九千六百二十円、奨学金四万千百三十円、アルバイト二万三千四百九十円、定職三千八百五十円、その他が三千八百五十円。  親からの仕送りのみで生活している人は全体で一五・六%と少なく、大半はアルバイトや奨学金で収入を補っていた。  授業料全額を自分で負担している院生の割合は一五・二%。何らかの授業料免除資格を利用している院生は一二・六%だった。  一方、一カ月の支出平均は十一万七千九百三十円。支出も九四年調査から比較すると一万三千百七十円減っており、切り詰めた生活をしている姿がうかがえる。  調査では院生の悩みや交友関係についても聞いた。院生全体では日常生活で気になることは「研究や勉学(五八・七%)」「テーマや論文(五一・〇%)」「将来の展望(五〇・八%)」が上位を占めた。就職に不安を抱いている院生も四二・一%いた。また、交友関係は狭く、普段悩みを相談できる相手はいないという回答が二三・八%。交友関係が「あまり広くない」と「狭い」という回答を合わせると六一・四%だった。
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