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記事2002年8月13日 1856号 (3面) 
理学部創設10周年式典 日本女子大学
女性科学者の育成に期待
日本女子大学(後藤祥子理事長・学長)は六月二十九日、東京・目白の同大学目白キャンパス成瀬記念講堂で理学部創設十周年記念式典・記念講演会を開いた。式典で式辞を述べた後藤理事長・学長は、日本女子大の創設者・成瀬仁蔵が早くから科学する女性に関心を持っていたとし、その熱い志を受け継ぎ、設立された理学部がこの国における理学教育、科学の発達に果たす役割が大きいと指摘。「人間味のある日本女子大独自の理学部が育っていくものと思う」と、今後のさらなる発展へ期待を述べた。  記念講演に先立ち、大隅正子理学部長は「今日ほど科学教育の新しいアプローチが望まれている時はない。理学部として考えるべきことが多々ある」とあいさつ。記念講演は岡田節人・京都大学名誉教授と坂東眞理子・内閣府男女共同参画局長が行った。岡田氏は「新しい統合の知においてこそ女性の活躍が期待される」、坂東氏は「女性は縦へのチャレンジだけでなく、横へのチャレンジ、今まで進出していなかった分野に出ていくことが重要だ」と述べ、それぞれ女性科学者が果たす役割は大きいことを強調した。続いて行われたパネル討論では「21世紀の科学・技術と女性」をテーマに、六人のパネリストが女性科学者の育成に対する期待を述べた。  日本女子大学理学部は私立女子大学唯一の理学部として平成四年に創設された。八年には理学研究科修士課程を、十年には博士課程を設置するなど順調な発展を遂げ、この十年間に約千二百人の卒業生を世に送り出した。


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