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記事2002年7月3日 号 (1面) 
スーパーサイエンスハイスクール100校整備
公立小中学校舎耐震対策も
文科大臣表明
 科学技術や理科・数学教育を重点的に行う研究開発学校「スーパーサイエンスハイスクール」(略称=SSH)が今後百校まで整備されることになった。この方針は遠山敦子・文部科学大臣が五月三十日の経済財政諮問会議で明らかにしたもの。  SSHは平成十四年度に創設された研究開発学校で、初年度には公立高校二十校、私立高校三校、国立高校三校の合わせて二十六校が指定されている。学習指導要領によらない教育課程の編成実施等により、高校及び中高一貫校における理科・数学教育に重点をおいたカリキュラムの開発、大学や研究機関等と連携し、生徒が大学で授業を受講、大学の教員や研究者が学校で授業を行うなど、関係機関等との連携方策の研究等が行われている。  SSHを担当する文部科学省の教育課程課では、「他にも重要な予算があるので、どのくらいの期間で実現できるか、今の段階では分からないが、平成十五年度概算要求では増額要求をする」としている。平成十四年度の指定では、七十七校から応募があった。  このほか遠山文科相は「確かな学力の育成」に関連し、習熟度別少人数指導の徹底などを、「英語が使える日本人の育成」ではスーパー・イングリッシュ・ランゲージ・ハイスクールの推進、ALT(外国語指導助手)で優秀な外国人を正規教員等に採用する、中高の英語教員全六万人に計画的な研修を実施することを明らかにした。  また「生き生きと活力ある学校運営」「信頼されるプロ教師の育成」「子どもたちに安全な学校」「豊かな心の教育」を行うことにしており、安全な学校では、校舎の耐震・老朽化対策を積極的に進める。遠山大臣の説明によると、全国の公立小中学校校舎の四三%は耐震性に問題があるという。
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