北海道私立中学高等学校協会は五月二十九日、北海道・札幌ガーデンパレスで平成十四年度定例総会を開催し、（１）私学予算の拡充に努める（２）私学経営の基本である生徒確保に努める（３）魅力ある学校づくりに向けた研修事業の充実に努めるこの重点三項目を柱とする十四年度事業などを決定した。また同協会の会長には森本正夫氏（北海学園理事長）の続投が決まった。 　森本会長はあいさつの中で、私学振興大会開催および堀達也・北海道知事や道議会の理解の下に経常費補助の生徒一人当たりの単価、総額とも着実な伸びを示したと述べ、「少子化が進み生徒減少を迎える中、当協会は入試制度の問題に積極的に取り組んでいる。私学として、それぞれが魅力ある学校づくりに努めることが社会に対する責務と考える」と強調した。堀知事の代理として来賓の金野豊・総務部次長は同協会の（教育に）果たしている役割を高く評価し、一層の期待を寄せた。 　重点項目の一つである生徒確保については、特に北海道私立高校入試協議会が取り組んでいる「入学者選抜制度の改革に関する事項」および「適正配置計画」等について支援するとともに必要な協議検討を行う。 　魅力ある学校づくりのために理事長・理事・校長研修会は十月二十九・三十日、函館国際ホテルで、第四十三回北海道私学教育テーマ別研修会は九月十二・十三日、苫小牧市・グランドホテルニュー王子で、北海道私学教育教科別等研修会は十五年一月九・十日、札幌ガーデンパレスで開く。