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全私学新聞

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記事2002年7月23日 号 (2面) 
定時制教育の活発化重点に
全私定協が総会で事業計画
特別助成等を要望
吉澄会長再選、教育の方向性も研究


 全国私立高等学校定時制連絡協議会(会長=吉澄哲恵・綾羽高校常務理事)は、七月五日、東京・市ヶ谷の私学会館別館で平成十四年度の総会と研究協議会を開き、「時代に見合う定時制教育の在り方を研究する」等を活動重点目標とする平成十四年度活動方針、各種会議や調査の実施等を定めた平成十四年度事業計画、同予算書等を決定した。また平成十三年度の会務報告、会計報告を了承した。
 さらに任期満了に伴う役員改選を行い、吉澄会長を再選、副会長には深澤亨・国士舘高校(定時制課程)教頭、嘉陽重義・弥富高校長を選出した。任期は二年。嘉陽副会長は新任。
 平成十四年度の活動方針のうち、具体的な運動方針に関しては、(1)日本私立中学高等学校連合会より文部科学省に対する私学助成金の要望の際、私立定時制に対する特別助成について盛り込むよう働きかける(2)私立定時制の特殊性に鑑み、経常費助成の傾斜配分を実現できるよう調査研究を行うなどが柱。また定時制課程の廃止等により加盟校が減少していることから、未加盟校の加入、新設される定時制へ加入を働きかけていく。
 このほか定時制高校生への修学資金貸付制度(修学奨励費)の目標となっている日本育英会の奨学金が、高校に関しては各都道府県に移管されることになったため、今後都道府県ごとに単価にばらつきがでてくることが予想されるため、その動向に注目していくことにしている。
 総会後には第四十五回研究協議会が開かれ、綾羽高校定時制の伴野勇人教頭が「本校の食物調理科について」と題して講演し、授業と勤労体験学習(授業のない時間帯に実施、一日三時間以上・週五日以上・卒業時まで)という厳しいスケジュールの中で頑張る私立定時制高校生の姿を報告した。
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