こちらから紙面PDFをご覧いただけます。



全私学新聞

TOP >> バックナンバー一覧 >> 2002年7月23日号二ュース >> VIEW

記事2002年7月23日 号 (7面) 
新校長インタビュー (60) ―― 大妻中野中学校・高等学校
校長 櫻井 康雄氏
土曜講習開き英語力、英会話重視
主体性培い、良書を読む


 大妻中野中学校・高等学校(東京都中野区)の櫻井康雄校長は、「いま学校教育に何が求められるか」という問いに対して、「生徒一人ひとりがしっかりと学力を身につけ、人柄を磨くこと」を挙げる。
 同校は「学芸を修めて人類のために」を建学の精神に掲げ、この建学の精神の下に「(自分自身に対して)恥を知れ」という校訓が生まれた。  具体的な教育方針は二つ。一つは「受身ではなく主体的に取り組み、日々の学習や、クラブ活動、掃除などの学校生活の積み重ねを通して、たくましさや粘り、社会的貢献に対する態度を身につけること」。二つ目は「良書をたくさん読むということです。読書を通して、さまざまな事柄を学び感性を高め、情緒力を豊かにすること」を挙げる。朝の十分間読書も実施している。この「情緒力」については「論理も大事ですが、最後の判断は情緒力で決まると思います」と、情緒力の大切さを指摘する。
 同校では平成十四年度から「学校五日制」としたが、土曜日は「土曜講習」を開始している。その中でも、英語の講座には特に力を入れている。  「一つは、国際化社会のニーズへの対応です。英語を修得すれば、あらゆる分野・職業に広がっていき、活躍の場が広がります。もう一つは、多教科入試や難関入試などに対応していくことにあります」。このため、新たに四人のネイティブスピーカーを採用した。現在、英会話だけでも講座は十五講座となっている。
 「英語力、特に英会話力を早いうちからつけていれば、それが自信につながります。自分に合う進路方向も見えてくると思います」  このほかにも、授業での遅れを取り戻すために平日実施される補習、七日間に及んで講習・補習をする夏期講習、高校二・三年の希望者で受験セミナー合宿(三泊四日)を行っている。また、週二回放課後に通信衛星を使った予備校の講座を放映、希望者には受講できるようにしている。
 都立芸術高校の前校長だった櫻井校長は私学のよさとして、「変化に対応できる柔軟さ」を挙げた。
記事の著作権はすべて一般社団法人全私学新聞に帰属します。
無断での記事の転載、転用を禁じます。
一般社団法人全私学新聞 〒102-0074 東京都千代田区九段南 2-4-9 第三早川屋ビル4階/TEL 03-3265-7551
Copyright(C) 一般社団法人全私学新聞